バレエ音楽と言えば、何と言っても
チャイコフスキーでしょう。
彼はバレエを
「現実から抜け出し
夢の中に飛び込むためのもの
輝かしく優美な人間の姿」
であると言っています。
しかし初めて発表した『白鳥の湖』は
大不評でした。それまでのバレエは
踊りがメインで、音楽はその伴奏程度
としか考えられていなかったので
彼のドラマチックで高度な音楽は
踊りの邪魔になるとさえ
言われてしまったんです。つまり、
時代の先を行き過ぎてしまった
って訳ですね。
それから16年後に発表したのが
『くるみ割人形』です。
次から次へと個性豊かで楽しい音楽が
繰り出される『音楽のおもちゃ箱』と
言いたいような作品です。
踊りごとに曲調も楽器も変えて
がらりと世界が変わる、しかも
どれもこれも親しみやすく
愛すべき素晴らしい曲ばかり…。
本当に才能豊かな方だと思いますし
「音楽かくあるべし」と思います。
実は彼
この作品を作曲している時期に
長年資金援助をしてくれていた
貴族の夫人から突然
援助を打ち切られたり
最愛の妹を亡くしたり
同性愛者であることを
(当時はタブー視されていました)
カミングアウトしたり
辛いことが次々と起きたんです。
それでも、こんなに
楽しい楽しい曲を
完成させたんですから
意志の強い方でもあったんですね。
心から尊敬します。
それでは
皆さんも一度は耳にしたことのある
名曲の数々をご堪能下さい。
☆くるみ割り人形
小序曲
https://www.youtube.com/watch?v=21UpOxuhr-k
行進曲
https://www.youtube.com/watch?v=ao_KcLkqk8M
「チョコレート」(スペインの踊り)
「コーヒー」(アラビアの踊り)
「お茶」(中国の踊り)
「葦笛」(フランスの踊り)
「トレパック」(ロシアの踊り)
「ジンジャーブ母さんと子ども達」
https://www.youtube.com/watch?v=X3woDDzZu9c&spfreload=10
「花のワルツ」
途中に短調に変わるのは、作曲当時の
チャイコフスキーの心の辛さが
表れているのかも知れません。
https://www.youtube.com/watch?v=in-4T1AVoNQ
「パ・ド・ドゥ」(金平糖の精の踊り)
チェレスタという楽器の音色が
可愛くて神秘的です。
(動画開始から7分25秒後)
https://www.youtube.com/watch?v=Lsfb-Sx8PS4
☆白鳥の湖
四羽の白鳥の踊り
https://www.youtube.com/watch?v=jSTia7AmWDI
情景
https://www.youtube.com/watch?v=U_jlsUQoBpE
武内利之の「ザッツ・ライフ」
原則、毎週月・水・金の朝に更新。
E-mail:
at-home-takeuchi@aqua.ocn.ne.jp
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