2019年11月24日日曜日

芸術の楽しみ方

今年4月21日のブログ「再構築」に
私はこんなことを書きました。

(前略)私ね「コンクール」とか「表彰」とか、
あんまり好きじゃないんですよ。スポーツなら
競い合って優劣を決めるのは仕方ないかも知
れないけど、文化芸術で優劣を競う必要があ
りますか?それを励みに上達するんですか?
だったらお辞めなさいと、私は言いたいです。
好きでやるなら好きでやればいい。人の為なら
人の為にやればいい。食わんが為なら食わんが
為にやればいい。勝負がモチベーションの文化
芸術って何なんですかね。表現者は表現した
時点で表現欲が満たされ、そこから先は受け手
の問題です。どう感じようが感じまいが自由だ
し、表現者の意図と無関係に受け手によって
再構築される訳です。全く別物になると言って
も過言ではありません。それをいったい誰が、
何の権利があって、何を基準に審査するのか、
私には皆目見当がつきません。(後略)

クラリネット奏者ナオさんが、YouTubeで
こんなことを語っていらっしゃいます。

「勝つ為に音楽をする人たちへ」
https://www.youtube.com/watch?v=o2OduAdkQMc

「現在のアマチュア吹奏楽業界の問題点」
https://www.youtube.com/watch?v=0Cxczj6SCMs

私ね、文化芸術ってのは、表現者が楽しんだり
苦しんだりしながら発信したものを鑑賞者が
受け止めて、その人なりに喜んだり活かしたり
してもらえる関係が成立してれば、それでいい
って思ってるんですね。ですから、誰かに評価
してほしいとも、誰かに勝ちたいとも思わない
んですよ。憧れの演奏者に少しでも近づきたい
とか、素敵な作品を生み出したいとか、聴いて
下さる方々に喜んで頂きたいっていう一心で
精進する、それが文化芸術の魅力だし、価値だ
と思ってるんですよ。

これからも、
そんな風に生きて行きたいし、
志を共にする仲間と一緒に
活動して行きたいです。
命ある限り!

Because, that’s my life !

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武内利之の「ザッツ・ライフ」
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2019年11月17日日曜日

Buffet Crampon RC

ある楽器店のHPでRCを
こう解説しています。

「ヨーロッパでも人気No.1
完璧なバランスと音程 RC」

まろやかで深みのある音色、
完璧なバランス。RCは発売
当初からたちまち「クラリネット
の中のクラリネット」と称される
ようになったモデルで、RCという
名前は、設計者ロベール・カレ氏
の功績を記念して名付けられました。

全音域に渡り均一な音色、吹奏感を持つ優れた
バランス、音程の良さ、初級者の方や息のスピ
ードのあまりない方にも楽に吹いて頂ける自
然な吹奏感から、R13と並ぶ人気の機種です。
しっとりとした音色は他の楽器との相性も
良く、オーケストラやアンサンブルにもお勧め
です。そんな魅力を存分に備えたRCは、学生
の方は勿論、キャリアを重ねた愛好家や専門家
の皆さんによって多く選ばれています。

また、クランポンのカタログには
こんな風に書かれています。

ビュッフェ・クランポンの歴史の中で最も偉大
な功績を遺したロベール・カレは、楽器を単な
る演奏の道具ではなく、完成された芸術品とし
て世に生み出しました。(中略) ポリシリン
ドリカルボアを開発するという大革命をもた
らしたのです。

※ポリシリンドリカルボア。
逆円錐ボアのバレルに上管3箇所で、それぞれ
ボアサイズを小さくしていった円筒管(スモー
ルボア)を採用すると甘い音色が得られ、且つ
スモールボアが持つイントネーションの良さ
も得られる。

2014年、世界中で愛され続けるRCが10年に渡
る研究開発を経て進化しました。ディヴィンヌ
やアイコンベルの開発で得たノウハウを基に
デザインされた新しいベルにより、一層魅力
ある響きをたたえます。その温かく芯のある
音色や遠達性、より均一なレスポンスと正確な
音程は、高度な表現を追求する奏者の方々に、
満ち足りた喜びを感じて頂けることでしょう。

…ってことは
私のRCは2015年製なので、
この進化したRCなんだ!

今日、RCのことをブログに投稿したのは、
自慢したいとか、ご紹介したいとかではなく、
自分の中で納得したいって思いだったんです。
要は、未だ完全に納得しきれていない自分が
いるってことの表れなんですね。

でも、自分では意識してなかったけど、やっぱ
「クラリネットの中のクラリネット」と決別
することは出来なかったってことなのかな?
PrestigeでもVmasterでもなくRCで良かった
ってことなんですよね、きっと。

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2019年11月16日土曜日

不純ですね!!!

昨夜、寝床に入ったら、
Vmasterのことを考えちゃいましたよ。

実は
「日曜~月曜に21万のVmasterが入る。」
って言われてた楽器屋さんから
日曜の昼頃に電話があったんです。
もちろん
「他社さんで買ってしまったんですよ。
すみませんね。」って謝ったけど
「そうですか、状態も良く、
お買い得と思ったんですが…。」
って言われてちょっぴり後悔しましたよ。
「VmasterでなくRCを買った。」とは、
さすがに言えませんでしたけどね。
でも、とりあえず
そのVmasterを試奏するまで
RCを仮押さえしてもらっても
良かったかなって。

たぶん、まろやかさではRCに敵わないって
また思うんだろうけど、
ソ#、ラ、ラ#、シが結構良く鳴ってくれる
楽器だったかも知れないって、
ふと思った訳ですよ。
それは、自分にとって大きな魅力なんでね…
他にも、
音の鮮明さ、広がり、息の入りやすさなど、
良かった点が頭に浮かんでしまいましたよ。

まろやかさを捨てきれずにRCに帰結したのに、
今更そんなこと言って、男らしくないですね。

自分は即断即決で
どんどん行動するタイプなので、
42日間、試奏を重ねて
最後はRCに帰結するなんてのは
良く我慢した方だって思いますけどね。
若い頃なら、43万のPrestigeを
買っちゃってたかも知れませんよ。
で、決して後悔せず、
後ろを振り返らなかったと思いますよ。

生涯の伴侶を得たばっかで
「あの娘にも会ってみたかった。」なんて
不純ですね!!!

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2019年11月15日金曜日

役立たずの情報

YouTubeの情報通り、リードの育て方を実践
してみました。水に2分つけて拭き取り3日間
おく、それを3回繰り返し9日目に吹いたら、
本番に使えそうなのが1枚もなく、やっとこ
練習に使えるのが3枚で、あとは使えないの
ばかり…たまたまかも知れない、自分のやり方
が悪いのかも知れない、でも¥3340がパーに
なっちゃいましたからね、もう1箱やって同じ
結果なら倍の損失になっちゃうので、二度と
トライする気になれませんね。だって、マウス
ピースがいっぱいあって、それぞれ相性のいい
硬さがあるので、普通ならほとんど無駄なく
使えるはずなんですから。…悔しいです。

ところで、新しくコレクションに加わった
クランポンJP5のマウスピースはJP8より更に
硬めのリードと相性がいいことが解り、喜んで
ます。バンドレンのB40はB40Lyreより少し
硬めのリードと相性がいいようです。でも、
単純に硬さだけでなく、他の要素での「相性」
ってのもあるみたいな気がします。

リガチャーは今、クランポンのシルバーと、
ロヴナーの革製ヴァン・ゴッホとボナードの
ピンクゴールドが余ってます。なので、JP5
とヴァン・ゴッホを、B40とシルバーを組み
合わせることにしました。たった1つ、残った
ピンクゴールド。たまたまなのかどうなのか
解りませんが、このボナードのピンクゴールド
は取り柄のないリガチャーです。シルバーより
柔らかい音が出るって情報を信じて買った
けど、クランポンのシルバーの方が余程まろや
かな音が出ますよ。相性の合うマウスピースは
今のところ現れてませんね。でもまあ、綺麗だ
から飾っときましょうね。

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2019年11月10日日曜日

生涯の伴侶

出不精の私が、またまた電車に乗って楽器屋
さんに行って来ましたよ。いつものワクワク
ドキドキはどこへやら、おも~い気持ち引き
ずってね。歳取ると心配性になるんですよね。
若い頃はプラス思考で、悪いことなんか一切
考えず、自分の心の赴くままに生きて来ました
けどね。9年ほど前に、演劇で一生食べて行く
のは無理だと悟り、鬱の一歩手前になったあた
りから、プラス思考に陰りが出て来ました。
介護界に入って救われはしたものの、何もかも
が1からの出直しってなった時、漠然と抱いて
た自分への自信みたいなものが崩れ、先行きの
未確定要素についてすぐにネガティヴな思考
が頭をもたげるようになっちゃいましたよ。

買ったばっかだし、試奏室でも感じた違和感
だし、1年保証があるし、直してもらえるさ
って必死に自分に言い聞かせてるんだけど、
「これは直りません。」とか「落としたりしま
せんでしたか?」とか「修理代がかかります。」
とか言われやしないかって、不安が拭いきれ
ないんですよね。だいたいが、不具合について
店員は知ってたのか、知らなかったのか、
疑心暗鬼にもなっちゃうんですよ。

でも、お店に着いたらあっと言う間に、その
不安が解消されました。「それなら今すぐ直
せます。これは、良くあることなんですよ。」
って言って、10分程で直してくれました。

帰りの電車の中で、ふと思いました。「中3の
時に買ってもらったクラは、何のモデルだった
んだろう?」って。私が中3の年は1970年な
はず。ネットで調べたら、その頃RC以上の機種
は未だ開発されておらず、唯一の上位機種
がR13だったんですね。私のクラは11万だった
けど、今の物価は当時の4~5倍なので、先生
が1~2万手数料を取ったとしても、今なら
40万以上する楽器だったでしょう。だとすれ
ば、先生は中学生の私にスチューデント用じゃ
なく、R13を買わせたんだと思います。

RCだったら、いいストーリーになったのにね!

無事に使える状態のクラが手に入って、何だか
ポカンとしちゃいましたよ。ひと仕事終えたよ
うな達成感と虚脱感で、楽器を吹くかブログを
書くか、それ以外のことは手につきそうにない
みたいな感じです。昨日出来なかった衣替えを
やんなきゃならないんですけどね…

生涯の伴侶を得た感じ。
「死が二人を分かつまで
 ともに楽しんでまいりましょうね。」

ところで、買ったクラにはクランポンのJP5と
バンドレンのB40っていう2つのマウスピース
が付いてました。今私が使ってるのは、クラン
ポンはJP8、バンドレンはB40-lyreなので、
性質も多少は違うんでしょうね。これからまた
リードの硬さやリガチャーとの相性など、研究
しなきゃなりませんね。6つもマウスピース
持って、どうしようってんでしょうね。

…と言いつつ、ほくそ笑んでる私です。

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不具合

昨日、楽器を買って帰って来て、夜に吹いて
みたら、なんと不具合が見つかりましたよ。

中音部のドの音は、普通は右小指で押さえるん
ですが、メロディーラインによっては左小指で
押さえることも出来るんですね。でも、左小指
で押さえると、キーが元に戻ってくれないんで
すよ、この楽器。これって、普通に音階を吹い
てるだけじゃ見つからないんです。ウェーバー
のクラ協奏曲第1番、第1楽章の出だしを吹い
てたら解ったんですよ。

でもね、実は私、試奏室でも一度「あれ?」
って思ったんです。でも、その後に続けて吹い
てたら直ったんで、自分の押さえ方が悪かった
のかなって思ってスルーしちゃったんですよ。
甘かったですね。何のために試奏しに行ったん
だか解かりゃしない。

仕方ない、午前中にまた楽器屋さんに行って来
ますよ。1年間保証が付いてるので直してはも
らえるでしょうが、修理のために1週間お預け
ってことになるでしょうね。

何か、溜息出ちゃいますね…。

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2019年11月9日土曜日

潜在意識

今朝「こだわる理由」ってブログを投稿した
後に、何気にネットで中古クラ情報を見てたら
出た!新たなD店でSEVmasterが¥218900 !
明日~明後日にB店からの連絡を待たずとも
今日手に入る!早速、電話で在庫確認。昼食
後に飛んで行きました!電車の中で、いつも
のワクワクドキドキとは違う、プレッシャーを
感じちゃいました。いよいよ買うんだなって。
「RCのまろやかさを捨てきれるのか?いや、
でも神様に付き従って歩むのだ…。」なんて、
最後は宗教的な悟りの境地になりましたよ。

店に着いたら試奏室でいつものように、
Vmaster~RC~Vmaster~RCって何度も吹き
比べました。でも、そのVmasterは中間部の
ソ#、ラ、ラ#、シは、さほど鳴ってくれません
でしたよ。音程はバッチリでしたが、やっぱり
まろやかさではRCにかないませんでした。
特に下のドから下の低音域は、圧倒的にRCの
方が豊かな音が出ます。

「やっぱ、RCだ…。RCで音程のいい楽器を
探そう…。」そう考えるに至り、試奏室でクラ
情報を見たら、TOSCAや853ⅡVなど、二度も
試奏させてもらった店に2015年製作のRCが
¥242000で出てるじゃありませんか!店から
出てすぐに電話。在庫確認して、直行しました。

今度は自分のRCと商品のRCの吹き比べ。自分
のRCの方が製作年は古いんですが、まろやか
さで勝ってました。商品の方は、製作年が若く、
しかも選定品で音程も良かったです。新しい
モデルなので、右手親指で支える金具の高さが
調節できるようになってます。ハイピッチじゃ
ないので、65mmのバレルでドンピシャでした。
製作年が若い割に価格が安く、お買い得です。
老い先短い私には一生物になるでしょう。

決心がつきました。

9月29日にTOSCAを試奏してから42日間、
試奏すること7回、訪れた店舗4店、試奏した
モデルはクランポン6、ヤマハ2、計8種類。
最後はRCに帰結しました。最終幕に相応しい
大どんでん返しでしたね!

帰りの電車の中で、ふと気づきました。私は
高校を卒業して演劇学校に入り、貧しい下積み
時代に小遣いが足りず、父親に買ってもらった
クランポンを質流ししてしまった過去がある
んです。その記憶がずっと心の底に眠ってて、
いつか自力で買い戻したい、心の整理をしたい
っていう願望が潜在意識としてあったのかも
知れません。既に他界した父に謝罪も報告も
できないんですけどね。

楽器探しの幕は降りたけど、私のクラ人生は
仕切り直して開幕って感じですね。神様と同じ
メーカーじゃないけど、あくまで神様をお手本
に頑張りたいと思います。

Because, that’s my life !

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こだわる理由

楽器屋さんから連絡が来るのは明日か明後日か、
明日がいいな~って思いながら、今日中に衣替え
やっちゃうつもりです。

ところで、コロンビアより酸味を抑えた豆って
ことで勧められて買ったサントス、飲みきった
らマンデリンを買うつもりだったけど、焦げ臭
さに耐えきれず、コロンビアを買って1:1で
ブレンドして飲んでますよ。酸味も焦げ臭さも
なく飲めるようになりました。

皆さんは、この1ヵ月ほどの私の狂奔ぶりを
不思議な気持ちで見ていらっしゃますでしょ?
マウスピースだリガチャーだ、バレルだ楽器だ
って次から次へと、どこが貧乏なんだよって。
出不精の私が、電車に乗ってあちこちの楽器屋
さんを訪れ試奏に興じて、暇だな~って。私ね、
小遣いホントに少ないんですよ。でも、その
少ない小遣いのほとんどを、今は楽器関係に
使ってます。それと、生きる喜びのほとんどを
音楽から得ています。

1つには、仕事のストレスから開放されたい
っていう願望があるんです。私、演劇界で
38年間働いて、苦しいこともいっぱいあった
けど「仕事が出来る」自分でいられたんですね。
ところが介護界に入って、知識・経験、全て
が1からの出直しで、その上、脳も身体も退化
して行く中での戦いとなり、「仕事が出来ない」
自分と向き合わざるを得なくなったんです。
そうなると、過去のプライドが邪魔になり、
ストレスになっちゃって、仕事が楽しくなく
なっちゃうんですね。それは長年、趣味と
実益を兼ねて演劇を仕事にしてた私にとって、
結構きついことなんですね。だから、早いとこ
音楽の遊び場に戻って来たくなっちゃう訳で
すよ。で、どんどん遊び場での夢を膨らまして、
追い求めて、心を満たそうとしてる訳です。

もう1つは、楽器へのこだわりです。これまで
私は楽器の音色のことばかり言って来たけど、
実は楽器って音程がとても大事なんですね。
私はクランポンのRCという素晴らしい楽器を
貸して頂いてるので、わがまま言っちゃ申し訳
ないんですが、中間のラの音が微妙に高くて、
上のドの音がかなり低いんですね。先日修理屋
さんに調整をお願いして、多少工夫して頂いた
んだけど、やっぱり音程を変えるのは難しい
みたいなんですね。口の締め方や指の使い方
でも多少変えられるけど、そういうことを気に
せず演奏に集中したいんですよ。上のドの音
が楽譜に書いてあると、周囲の人に迷惑になら
ないように音を小さくしちゃうし、ソロで吹くなん
てことになったらどうにもならないなって思って
るんです。

じゃあ何でバレルなんか買ったんだってこと
になるんだけど、始めから楽器を買い替える
って思い込んでた訳じゃないし、私は即断即決
でどんどん実行に移すタイプで、前しか見ない
んですよね。打算が働いてブレーキかけるって
ことが苦手なんですよ。だから、この1ヵ月
試奏する度に即決で買って来なかった自分が
自分らしくなく慎重だなって思ってますし、
たとえ¥26000のバレルが無駄になっちゃった
としても¥455000のVmasterが¥210000
で買えるなら、何てことないじゃんって思え
ちゃうんですよね。

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2019年11月8日金曜日

試奏室

今日は試奏に行きませんでしたよ。

仕事早上がりして、背中に羽が生えたように
電車に飛び乗る時の、あのワクワクドキドキ感
「今日はどんな楽器と出会えるかな~」って
まるで出会い系パーティーに行くみたいで、
「いい人がいたら結婚しちゃおう!」みたいに
買う気満々で、癖になりそうですよ、これ。
たとえ買う気がなくても、あるようなふりして
TOSCAだの何だの、滅多にお目にかかれない
ような楽器をただで吹かせてもらうだけでも、
この上ない幸せでごじゃりまするからね。

私は中高生の時に試奏なんてしたことなくて、
クランポンを買った時は、先生が選んで買って
来てくれたので、自分で楽器を探したり試奏し
たりするのは、今回が初めてなんです。だから
誰に教わった訳でもないんだけど、私は試奏
する時、必ず自分のRCと吹き比べています。
そうでないと比較出来ないと思ったからです。
結果それは大正解でした。試奏室って、物凄く
楽器の音が良く聴こえるんですよ!別に反響
する訳じゃないんです。どういう構造なのか
知らないけど、そうなんですよ。自分の楽器も
いつもより数倍良く聴こえるんです。だから
もし自分の楽器持ってかないで、お目当ての
楽器だけ吹いたら、絶対に買いたくなっちゃい
ますよ。それが狙いなんでしょうね、きっと。

皆さんも楽器を試奏する際には、絶対に自分の
楽器と吹き比べた方がいいと思いますよ!

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2019年11月7日木曜日

下位機種

YAMAHAの商品説明には、こう書かれてます。

【SE-Vmasterシリーズ】
豊かな響きを持つVシリーズの発売から8年。
更に奏者の思いに応える楽器の開発を進め求
めたのは、響きの艶やかさと滑らかさでした。
SEシリーズ最高峰のSE-Vmasterは、ふくよか
で芳醇な響きと粒立ちの良い音色を持ってい
ます。

で、1ランク下位機種では

【SE-Vシリーズ・853ⅡV】
レスポンスに優れ、輝かしい響きを放つSEを
ベースに、独特の形状を持つバレルとベルを採
用しています。さらに各ジョイント部にメタル
リングを採用し、音の焦点を絞っています。

つまり、元々優れた楽器としてSE-Vがあり、
8年間かけてそれを進化させたのがVmaster
だってことらしいんですよ。

で、定価の差は、たった¥85,000

そんならSE-V・853ⅡVだって、遜色ない音が
出るんじゃないの?って思った訳ですよ。RC
とPrestigeは定価に20万以上の差があったけど
それでも、かなり悩んじゃいましたからね。

問い合わせたら、A社で新品が25%引き。C社
で中古が¥155,000。仕事を早上がりして早速
C社に!いつもの通り自分のRCと吹き比べま
した。そしたら、差は歴然!音が細く感じます。
私、思ったままを言ってますが、もし853ⅡV
をお使いの方がいらっしゃったら、どうかお気
を悪くなさらないで下さいね。

その足でA社へ。先日Vmasterの新品を試奏
させて下さった店で、今度は新品の853ⅡVと
新品のVmasterと私のRCを吹き比べました。
新品の853ⅡVはソ#、ラ、ラ#、シが一番
良く鳴ったけど、やっぱり全体的に音が細い
です。一方、Vmasterの印象は前回と少し違い
ました。まろやかさではRCに敵わない!でも、
ソ#、ラ、ラ#、シの鳴りの良さに加え、音の
ボリューム、広がり、鮮明さがある!また、
息を吹き込んだ時の抵抗感がRCより少なく
吹きやすい!

あくまでまろやかさにこだわるならRCを使い
続けるべきだと悟りました。でも、Vmasterを
使いたい気持ちの方が、若干それを上回ってる
ような気がしてます。試奏ではレゼルヴのマウ
スピースにルークのリガチャーを使ったけど、
バンドレンのマウスピースや革のリガチャーを
使えば、まろやかさはグッと増すでしょう。

日曜か月曜にはB社で21万の中古Vmasterが
試奏できます。それが、楽器探しの最終幕と
なるんでしょうか…

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2019年11月5日火曜日

YAMAHA

昨日ご紹介した神様の動画の中に、奥様との
デュエットがあったでしょ?でね、私、気づいた
ことがあるんですよ。お二人とも同じ楽器を
使ってて、上管の上部、バレルの下辺りに
金色の菱形マークがついてるなって。

https://www.youtube.com/watch?v=yn7mbnAB-FM

ね、ついてるでしょ?でね、思ったわけですよ。
「どこの楽器だ?見たことないぞ…」って。
さあそれから、色んなメーカーの楽器を調べて
も調べても見つからず。最後に辿り着いたのが
YAMAHAでした。そしたら、何とYAMAHAの
クラリネットで最高峰のYCL-SE Artist Modelって
楽器でした!45年前のクラ=クランポンという
固定観点をそのまま持ち続けていた私の頭には、
YAMAHAは存在すらしてませんでしたよ。でも、
ひょっとしたらって思って調べたら案の定でした。








神様が使っているならYAMAHAはいいに違い
ないと確信し早速調べてみると…

クランポンが内径の長さでRC系とR13系に
分かれるように、YAMAHAは内径の構造の
違いで、深くて温かい音色のSE系とクリアで
華やかな音色のCS系に分かれるんですって。

【SE系】※価格は全て税別
SE Artist Model ¥800,000
SEVmaster     ¥455,000
853IIV       ¥370,000
853II          ¥320,000
【CS系】
CSGlll      ¥630,000
CSVmaster    ¥435,000
852IIV      ¥370,000
852II         ¥320,000

私はSE系が好きに決まってますが、さすがに
神様が使ってる最高峰はおこがましくて持て
ませんし、価格的にも手が出ません。中古も
全く出回ってません。YAMAHAのクラで中古に
出てるのは圧倒的に853IIや852IIです。
そんな中、A楽器店にSEVmasterの新品が
25%引き!B楽器店にはSEVmasterの中古が
26万!仕事を早上がりして早速A楽器店へ!

試奏したら、RCよりいい!価格帯はRCとほぼ
同格だけど、中音部のソ#、ラ、ラ#、シの
4つの音が綺麗に鳴るクラがなかなかない中、
SEVmasterは今まで試奏した楽器の中で一番
鳴ってくれましたよ!奮発してクランポンの
バレル買ったばかりだけど、そんなこと言って
られません。絶対にほしいです。でも、私は
老い先短い身だし、プロでもないので新品を
買う必要はありません。早くB楽器店で試奏
して、買っちゃいたいです!

「百聞は一見にしかず」またまた発見がありま
したね~。固定観念、いけませんね~。でも、
それに気づかせてくれた神様に感謝です!
中古の楽器も、いい音出てくれればな…

ちなみに
SEVmasterには
金の菱形マークは
付いてません。
こんな感じです。

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2019年11月4日月曜日

神様が日本に!


今時はYouTubeで、世界のクラリネット奏者の
演奏を手軽に聴くことが出来て幸せです。で、
生意気に、この人よりこの人の方が好きだから
この音を目指したいなんて、簡単に言ったりも
出来る訳ですね。

世界には私の知らない凄い演奏家が大勢いる
んでしょうし、生で聴かなきゃ本当に自分が
目指す音がどれなのかも解らないでしょうね。
そして、もっと解らないのは自分の音。自分の
声を録音して聴くと変な感じがするように、
耳から入って来る音だけでなく、楽器の振動が
身体を伝わって耳に伝わる音もあるので、本当
の自分の音を聴きたいなら、自分の音を録音し
て聴いてみる必要があります。それでも結局は
機械を通した音でしかないんですけどね。

自分が目指す演奏家の音を毎日聴いていると
徐々にその人の音に近づいてくって説がある
ので、私は毎日、この方の音を聴くことにしまし
たよ。

https://www.alsoj.net/clarinet/magazine/view/179/1297.html

コハーン・イシュトヴァーン様
1990年にハンガリーのブダペストで音楽一家
に生まれ、12歳から父の指導によりクラを吹き
始めたサラブレット!なんと6年前から日本を
活動拠点にしてるんだそうです!だから、生の
演奏を聴きに行くチャンスがあるんです!
私の目指す「軽やかに、まろやかに。」の
お手本であり、神様です!嬉しい!
では、神様の動画をご紹介させて下さい。

https://www.youtube.com/watch?v=_mVcWWQwLsU

https://www.youtube.com/watch?v=lWdkEY2fqv8

https://www.youtube.com/watch?v=yn7mbnAB-FM

https://www.youtube.com/watch?v=3rfZ_A1jGqs

https://www.youtube.com/watch?v=j2Uz_Syj2zg

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2019年11月3日日曜日

目指したい音色

今夜は、クラ・アンサンブルの稽古をして来ま
した。そして最後に買った第4のマウスピース
「セルマーのコンセプト」と、最後に買った
第6のリガチャー「ウッド CVW」がデビュー
を果たしました。今まで家での練習には使って
ましたが、人前で使うのは初めてです。しかも
買ったばかりのバレル「メーニッヒ67mm」も
ともにデビュー!

びっくりしました!
音がでかい!









私の目指す「軽やかに、まろやかに。」って
感じじゃなくて、力強くて広がりのある音って
感じでした。でも、それがマウスピースのせい
なのか、リガチャーのせいなのか、バレルの
せいなのか、はなまたリードのせいなのかは
解りません。多分、セルマーのコンセプトが
力強く広がりのある音を出す性質があるんだ
と思います。そこに木製のリガチャーを付けた
ことで、少し力強さを抑えて、まろやかさが
加味されたような気がします。とにかく、この
組み合わせだとそういう音が出るってことは
解りましたから、派手な曲や快活な曲を演奏
する時には使いたいと思いましたよ。

でもね、私が好きな音色とは、ちょっと違うん
ですよ。私が目指したい音色は、力強さでも、
鮮明さでも、艶やかさでも、ワイルドさでも
なく「軽やかに、まろやかに。」なんです。
その違いを解って頂くために、2つの動画を
ご紹介しますね。お二人とも凄いテクニック
ですが、音色は随分と違っていて、おそらく
目の前で聴いたら別の楽器ではと思うくらい
違って聴こえるんじゃないかと思います。

力強く鮮明な音色。
https://www.youtube.com/watch?v=OL2W0_oNK7M

軽やかで、まろやかな音色。
https://www.youtube.com/watch?v=j2Uz_Syj2zg

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大家の義太夫

或る方が、LINEのスタンプを作るのが趣味な
ので、息子さんから「売ればいいのに。」って
言われたんですって。儲かるからじゃなくて、
人に喜んでもらえるからだって。いいこと言い
ますよね、息子さん。

「プロは結果が大事。アマはプロセスが大事。」
っていう私の持論からすると、好きなスタンプ
作りに興じることが大事なんであって、結果と
して売れようが売れまいが関係ないってこと
になるんですよ。「売ろう。」と思ったとたんに
邪念が入って、純粋に楽しめなくなっちゃうか
も知れませんしね。でも、人に喜んでもらえる
って言われると、なるほどなって思いますね。
自分が楽しくて人も楽しければ、倍の楽しみ
になるじゃない?ってね。

「寝床」って落語の主役は、下手な義太夫を
長屋の連中に無理やり聴かそうとする大家。
みんな聴きたくないもんだから、何だかんだ
理由をつけて断っちゃうって話です。だから
私は、アマが芸事を人に鑑賞させようとする
行為を「大家の義太夫」って言ってます。勿論、
私のクラもそうです。そういうのは、お願いし
て聴いてもらうのが筋で、お金なんか取っちゃ
いけないと思ってますよ。

でも、ボランティアってことなら話は別じゃ
ないですか?9月に経験した中学の文化祭や、
10月に経験した老人ホームでの演奏は、少し
は喜んでもらえたんじゃないかなって思うし、
今後は障害者施設や児童養護施設などでも
できるといいなって思いましたよ。

大家の義太夫みたいに人をうんざりさせちゃ
いけないけど、頑張って喜んでもらえる演奏が
出来るなら、素敵なことじゃありませんか!

アクション起こします!

Because, that’s my life !

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2019年11月2日土曜日

オヤジのリカちゃん

来ました!
注文してたバレル
早かったですね~
輸入元に在庫がないから
1~2ヶ月かかるって言われたんで、
きっとフランスから船便で
ゆ~っくり来るんだろうから
12月のアンサンブル発表会には
何とか間に合うかな?ぐらいに思ってたら、
なんと3週間!
嬉しさのあまり写真撮っちゃいました!

バンドレンの
B40-Lyre
のマウスピースに
リコの
特注ゴールド
のリガチャーも
付けてみました。




金文字は使ってるうちに消えちゃうし、
楽器は見てくれじゃないよ、音だよ
ってことも解ってるけど、
やっぱ新品は綺麗で気分がいいですよね~

早速吹いてみましたよ!
実は、奮発して買ったはいいけど
ピッチが低すぎちゃったらどうしようって
内心ハラハラしてたんです。
65mmから一気に67mmですからね。
でも、理想のピッチでした!
マウスピースを1mm空けてドンピシャ。
ってことは、おそらく真冬になっても
ぴったりはめてドンピシャになるはずです。
もし低すぎちゃったら…
65mmに付け替えるしかないですね。

音色は?
…解りません。
たぶん良くなってるんでしょう。
…って思うしかないですね。

マウスピースやら、リガチャーやら、
バレルやら、色々組み合わせて楽しんで、
オヤジにとって
リカちゃん人形みたいなもんですね。

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