芸術って衣食住に関係ないし、生きてくのに
必須じゃない余分な物、言わば嗜好品ですよね。
ネットで調べると、嗜好品とは臭覚や視覚に
快感を与える食料・飲料の総称とあるけれど、
食料・飲料に限っちゃうから臭覚・視覚だけに
なるんで、音楽を加えるなら、聴覚に快感を
与える芸術ってことになりませんかね。
私ね、その快感って
贈り物だと思ってるんですよ。
私が幼い頃からジャズマンの父から譲り受けた
感性や出会って来た人々や音楽、それら全てが
私に贈られた素敵な贈り物なんですね。故に
私は、登山家が「そこに山があるから」山に
登るように、「そこに音楽があるから」音楽に
没頭し、生きる楽しみを享受出来る訳です。
そのように私は、多くの人々や音楽から贈り物
を頂き、表現者となった場合には多少なりとも
その恩返しとして、聴き手に贈り物を届けたい
と願う訳です。人様に聴いて頂く以上、プロ
アマ関係なく表現者だし、打算のない分アマの
方が純粋な表現者と言えるかも知れません。
贈り物の中身は、な~に?
私が音楽から頂く贈り物は、喜びも悲しみも分
かち合う優しさです。「喜びを分け合えば倍にな
り、悲しみを分け合えば半分になる。」って気持
ちにさせて頂けます。衣食住には関係ないけど、
生きる力になるものだと信じてます。私は、最も
敬愛するべー様からその優しさを頂き、喜び
も悲しみも分かち合って生きて来たので、出来
れば私も、微力ながら優しさを届けたいんです。
私の作曲した「山下さん」が、稚拙ながらも感
動して頂けたんだとすれば、友を失った悲しみ
を分かち合って頂けたのかも知れません。
私のクラの音色や演奏スタイルへの拘り
「まろやかに軽やかに」は、そういう気持ちに
根ざすものなんだと思います。でも、そんな私の
志向は、一般の方々にはご理解頂けても、クラ
奏者の方々には必ずしもご理解頂けないかも
知れませんね。技術や音量をアピールすること
は、私にとって二の次、三の次。喜び悲しみを
分かち合おうとする優しさを伝えられなきゃ、
音楽する意味がないとさえ感じます。
皆さんは、
どんな贈り物を受け取りたいですか?
そして、
どんな贈り物を届けたいですか?
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武内利之の「ザッツ・ライフ」
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