2014年11月10日月曜日

何が楽しいんですか?

山形県の女子中学生や
滋賀県の男子中学生が
いじめを苦にして自殺…
悲しい悲しい事件が
相次いで起こった時期がありました。

見る見る成長し、性に目覚め、
勉強に部活に燃えていた中学生時代
私にとって『死』という言葉は
最も縁遠い言葉でしたよ。ですから
そんな年頃の人を死に追いやった者
死という方法を選んでしまった者
どちらに対しても憤りを感じました。

「青い鳥・21世紀バージョン」と
「竜馬」がロングランを続けていた
2008年に、私は小・中学生向け
ミュージカル「命のメロディー」を発表
その後4年間、全国公演をしました。

耳の形が変だという理由で
みんなから仲間はずれにされている
ウサギの少女と
まるで臆病なトラの少年が出逢い
共に強い心を得るための旅に出ます。
旅の途中に様々な心の葛藤を経験
しながらも、最後には互いに強い心と
かけがえのない友情を手に入れます。

いじめというものは
どんな時代にもあったんでしょうし
大人社会にもあるくらいですから
なかなか無くなりませんよね…

何が楽しいんですか?

「人にちょっかい出したくなったら
自分も相手も幸せになれる方法を
考えてみてはいかがですか?
いじめるより、優しくしてあげた方が
よほどいい気分になれますよ。
その方が自分で自分が好きになれるし
相手も周囲の人たちも、あなたを
好きになってくれると思います。
何か気になるところを見つけたら
小声で教えてあげましょうよ。
あなたの優しさで、相手を
いじめられられないで済む人に
してあげて下さいよ。だって、もし
あなたより優れた人が現れたら
あなただって、いじめられるよりは
そうしてもらいたいでしょ?」

老若男女を問わず
誰かをいじめている人には
そんなメッセージを伝えたいです。
また、いじめられている人には
こんなメッセージを伝えたいです。

「戦う必要はないですよ
心無い人を相手に戦っても
心を得ることはできないでしょう。
死を考えるのもバカらしいことです。
自殺とは自分を殺すこと。
生きたいと望んでる本当の自分を
一時的に弱気になった自分が
殺してしまうのは罪なこと。
自分一人で悩まずに
頼れる大人の人に相談して下さい。
恐喝や暴行となれば犯罪ですから
それなりの対処の仕方があります。
そして自分の世界を作って
ちょっとだけ避難していましょうよ。
嵐が去れば青空になって
羽ばたいて行けますから。」

私の母は二度、自殺未遂をしましたが
現在81歳、何事もなかったかのように
穏やかに暮らしています。
生きていて良かったんじゃないかなと
私は思っています。

武内利之の「ザッツ・ライフ」
原則、毎週月・水・金の夜に更新。
E-mail:
at-home-takeuchi@aqua.ocn.ne.jp

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