2014年11月19日水曜日

担任の先生

私は西武池袋線の江古田駅から
ほど近い所にある小学校に
入学しました。

担任のK先生は中年女性でしたが
学芸会に熱心で
保育園の劇で2年連続で
主役を演じた私はすぐに目をつけられ
1年生の時も、2年生の時も
主役を演じさせて頂きました。

小学校5年生の夏に私達一家は
豊島園駅から更にバスに揺られて
行かなければならないような
片田舎へ引っ越し、私は2学期から
転校することになりました。

実は、その年の4月からK先生は
私達の新居より更に田舎の小学校へ
転勤されていて、私の引っ越しの
ニュースと聞くと、すぐにオファーを
下さったんです。学芸会目当ての
スカウト、引き抜きですね。
本来なら最寄りの学校へ
転校しなければならないのですが
K先生のクラスの子の家に
私が(書類上)寄留する手続きを
チャッチャとなさって
私は区立の小学校に
バス通学するということになりました。
そうして5年生、6年生と
学芸会では主役を演じさせて
頂けることになりました。

K先生がご熱心だったのは
学芸会のみならず、例えば
クラス全員に日記帳を持たせ
毎日の宿題として翌朝に提出させる。
それに赤ペンで一言書き添えて
帰りの会で渡す。大変な労力ですが
情報収集の手段としても
素晴らしいアイデアだったと思います。
ですから、そのクラスには
いじめが一切ありませんでした。
校舎の北側に空地があると見ると
クラスの子達にグループ別に
花壇を作らせ競わせる。殺風景だった
空地が見事な花園となり、子ども達の
意欲、行動力、達成感を育てました。
中学受験が近づくと
グループ構成を知能指数で分ける。
是非は別として
並みの教師にはできないことを
次々となさる行動力と図太さを
持っていらっしゃいました。

当時は、ほとんどの先生が
組合員だったと聞いていますが
頑として組合に入らず、職員仲間の
陰口にも動じなかったそうです。

そんな個性的なK先生と私は
入学式と卒業式を別の学校で
共にするという珍しい経験をして
お別れしましたが、教育関係で唯一
私の結婚式にご出席頂いた方でした。

私はK先生から
自分の目的に向かって
突っ走ることの楽しさ、大切さを
教えて頂き、この歳までその通りに
生きてきたように思います。

Because, that’s my life !

武内利之の「ザッツ・ライフ」
原則、毎週月・水・金の夜に更新。
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