2015年8月12日水曜日

津軽で泣く

日本の方言は津軽弁と薩摩弁が一番
解りにくいと言われますが、実際に
津軽に行ってみると、韓国にワープ
しちゃったような気がします。
特にご年配の方同士の会話は
何言ってんのか全く解りません。

ある街で駐車場を探してて
街の人に尋ねたら「あっちに、末の
駐車場がある。」と言われ、道の
つき当たりまで行ったんですが
見つからないので戻って来て、
同じ方に「末まで行ったんですが
見当たらないですよ。」と言ったら
「ス・エ・エ!」と、また言われ
「ですから末へ行ってみたんです
けど…。」と言いかけて、やっと
「市営」の駐車場だってことが
解ったってな経験があります。

津軽地方の真ん中に五所川原市
という街があり、そこは
太宰治や吉幾三の出身地です。
雪降る頃に津軽の温泉宿に泊まって
湯舟に浸かれば、自然と『津軽平野』
が口をついて出てくるものです。

♪津軽平野に 雪降る頃はよ
 お父一人で 出稼ぎ支度
 春になったら お父は帰る
 土産いっぱい ぶら下げてよ
 淋しくなるけど 慣れたやお父♪

…口ずさみながら泣いちゃいました。

北海道同様、太平洋側は雪が少なく
日本海側は雪が多いんですが、
津軽は日本海側の内陸なんで
ホントに雪深い地域です。

五所川原市から弘前に向かって
南下する途中に、高見盛関の出身地
板柳町がありますが、街の財政が
良くないせいか、隣町との境界地点に
「たばこは板柳町で買いましょう。」
と書かれた看板が出てました。
今はどうなんでしょうか?

弘前は城下町です。特に弘前城の
桜は有名で、4月下旬~5月上旬には
多くの観光客で賑わいます。私が
津軽方面に出張する時には
弘前城の近くのホテルを定宿にして
土日に城の中外をウォーキングする
のが常でした。いい思い出です。

津軽と言えば、これは旅の思い出では
ないんですが、私が小学校5年生の
時に、父が勤める東京宝塚劇場で
「津軽めらしこ」というミュージカル
が上演されました。今は亡き
菊田一夫氏の作・演出で、当初は
美空ひばり・林与一主演の企画だった
んですが、ひばりさんが難色を示した
ため、東宝側も突っ張って
寿美花代・高島忠夫の夫婦コンビに
変えちゃったんですね。寿美さんは
宝塚を退団してから久々の舞台で、
しかも、ひばりさんが演じるはず
だった役ということで、とても
頑張って好演されたんです。
寿美さんが、帰って来るはずのない
高島さんを小さな小屋で夜通し
待っているシーン。大量の紙吹雪と
大型扇風機を使って舞台に再現
された大吹雪は圧巻でした。

今日は『音楽あれこれ』の日じゃ
ないですが、津軽にちなんだ名曲を
皆さんとともに聴きながら
お別れしますね!

“津軽平野”吉幾三
https://www.youtube.com/watch?v=jC80xkif3_g
“津軽のふるさと”美空ひばり
https://www.youtube.com/watch?v=TfvrOujezpI
“津軽海峡・冬景色”石川さゆり
https://www.youtube.com/watch?v=WuTVmWoR_RQ

武内利之の「ザッツ・ライフ」
原則、毎週月・水・金の朝に更新。
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