若者の鬱や自殺が
増えてるみたいですね。
私は十代の多感な時期
幸い鬱にはなりませんでしたが
悲しいこと、苦しいこと、色々あって
何もかも放り出してしまいたくなる
そんな経験ならありましたよ。
(実際に志していた音楽の道を放り出
してしまいました。)
その時、私を救ってくれたのは
ある映画との出逢いでした。
チャップリンの“ライムライト”です。
足が動かなくなって失望した若き
バレリーナ・テリーと
年老いて仕事を失った
かつての喜劇王カルベロのお話です。
自殺を図ったテリーを助け
自分の部屋で世話をするカルベロ。
「病気だけで、あんなことをしたか?」
「むなしくなったの。花を見ても、音楽
を聴いても、何の意味もないわ。」
「意味だって?人生は願望だよ。
バラはバラになりたい!岩は岩になりた
い!(テリー、微笑む。)なぜ笑う?」
「バラや岩のマネが…。」
「日本の木は、こんな風に傾いてる。
パンジーはこう。黒い花はこうだ。」
「フフフ…。」
こんな会話で始まった二人の生活。
でも、テリーの心はふさぎこんだまま。
カルベロは我を忘れて力説します。
「人生を恐れることはない。必要なの
は勇気と、想像力と、ほんのちょっと
のお金だけだ。」
「もう私は踊れないのよ。」
「そう思ってるだけだ。闘え!」
「何のために?」
「人生そのもののためだ。生きて、苦し
んで、楽しめ。人生は美しく素晴らし
い、クラゲだって!君にはバレエが
あるじゃないか。」
「足がなきゃ踊れないわ!」
「つま先でバイオリンを弾く音楽家もい
る!なぜ闘わない?なぜ死を考る?
死と同じく生も避けられない。それが
人生だ。命だ。Life! Life! Life!」
この映画との出逢いによって
私の生きる証は闘うこと
(チャレンジすること)
に決まりました。
それが私にとって
悲しみ苦しみを乗り越えて行ける
唯一最良の方法なんです。
今までも、これからも。
Because, that’s my life !
それでは今宵は
映画『ライムライト』より
『テリーのテーマ』をお聴き下さい。
http://www.youtube.com/watch?v=K5f_AG-SR24
武内利之の「ザッツ・ライフ」
原則、毎週月・水・金の夜に更新。
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