先月、久しぶりに映画館に
行ってきましたよ。前に行ったのは
いつ、何の映画だったか
思い出せないくらい久しぶりです。
「ちょっと待ってりゃ、レンタル・
ビデオで観れるじゃん。」って
なってからは行かなく
なっちゃっいましたからね~
「セッション」(原題“Whiplash”)
良かったですよ!
アカデミー賞の助演男優賞
(鬼指揮者役のJ・K・シモンズ)
録音賞・編集賞を獲得した映画です。
スポーツ根性ドラマがスポコンなら
これは、ミュージック根性ドラマで
ミュジコンって感じです。
原作はマンガなのかなって
思うぐらいの劇画タッチでした。
だから、リアリティーなんて
どうでもいいんです。飽きさせなきゃ
それでいいじゃん?って感じです。
プロのジャズ・ドラムニストに
なることを夢見た青年が音楽学校に
入ると、そこには完璧を求める
鬼指揮者がいて、過酷なまでの練習を
強いるのでした…。って言えば
だいたい想像つきますでしょ?
音楽、とりわけジャズの好きな方には
たまらない映画です。
ホントに演奏が良くて、録音が良くて
音を聴いてるだけで飽きないんです。
ドキッとさせる場面が1つ
主人公の青年が車飛ばしてて
事故になっちゃうんですが
このカメラワークが凄かった。
ってか、カメラの位置が意外だった。
リアリティー関係なしの映画ですが
ここだけは、事故の臨場感ありありで
「なるほどね~。」「そうだよね~。」
「何で今まで、こういう撮り方
しなかったかね~。」って
妙に納得しちゃいました。
お決まりのサクセス・ストーリーでも
挫折物語でもなく、ただただ
物に取り憑かれたように練習に励む
師弟のバトルなんです。途中に
家族や恋愛の話も入って来ますが
あえてそこは膨らませず、サラッと
流してくところが劇画の劇画たる
所以なのかも知れません。
音楽がいいんで
エンドロールが終わるまで
観客の誰一人として
席を立ちませんでした。
場内が明るくなると
私は同伴した方と目を見合わせて
思わず大笑いしてしまいましたよ。
言葉でなく、そういうリアクション
になっちゃう、そんな映画でした。
今は亡き私の父も
ジャズ・ドラムニストでしたから
生きてるうちに観せてあげたかったな
って思いました。
皆さんが、もしご覧になるなら
「この鬼指揮者、何なんだよ~。」
って思って観ちゃダメですよ!
じゃ、ちょこっと覗いてみますか?
https://www.youtube.com/watch?v=0IzlhHz6UKg
武内利之の「ザッツ・ライフ」
原則、毎週月・水・金の夜に更新。
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