夫が妻に暴力をふるう
親が子を、子が親を、虐待する
なんて話が本当に多いですね。
訪問介護の現場でも、虐待の可能性を
感じることがしばしばあります。
しかし、ご家庭内の出来事に
外部の人間が口を出すことは
正直言って難しいです。
昨今のニュースでご承知の通り
介護における虐待者はプロの
ヘルパーである場合もあります。
しかし、あのような行為は
あってはならないことですから
私達は真剣にその予防策を
考えねばならないでしょう。
虐待行為の要因と言えば
ストレスによる場合が
多いと思います。確かに
「この仕事はストレスが多いよ。」
と言うヘルパーさんの声を
よく耳にします。私達は
自分の思い通りにならない時に
ストレスを感じますが、利用者さんは
健常者ではありませんから
こちらの思い通りに事が進む
とは限りませんね。そのことを常に
心に留め置かねばなりません。
「あの人は感謝の気持ちがないよ。
有難うのアの字もないからね。」
という言葉もよく耳にします。
一般の方には
信じられないかも知れませんが
ボランティアでなく
プロのヘルパーの言葉です。
でも、何故そんなことを
言うようになってしまうのか
解るような気もします。
利用者さんはヘルパーに「有難う。」
とおっしゃる方が多いんです。
ですから知らず知らずのうちに
「感謝されて当たり前」という感覚に
なっちゃうんじゃないでしょうか?
感謝すべきは私達の方だと
当然のことながら、私は思います。
お金を頂いて働かせて頂いている
というだけではありません。
病気や障害と向き合って生きている
方々や、残り少ない時間を懸命に
生きようとしている方々と出逢い、
むしろ私達の方が元気と感動を
頂いていると思うからです。
思い通りにならないイライラや
感謝の心を感じない切なさは
同業者として理解できますが
私はストレスを感じてしまう前に
「思い通りにならなくて当然。」
「感謝したいのは自分の方だ。」と
自分に言い聞かせます。そうすると
ストレスはかなりやわらぎますよ。
利用者さんに感謝
ヘルパーさんに感謝
会社の皆さんに感謝
介護という仕事に感謝、です。
皆さんは
いかがお感じになりますか?
【お知らせ】
これまで
原則、夜の更新としてきましたが
今日から原則、朝の更新に
させて頂きます。朝っぱらから
好き勝手な能書き
聞かされることになりますが
今後ともご愛読頂ければ
幸いです。
武内利之の「ザッツ・ライフ」
原則、毎週月・水・金の朝に更新。
E-mail:
at-home-takeuchi@aqua.ocn.ne.jp
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