お正月はヘルパーさんの多くが
休みを取られるので、代わりに
社員が利用者さんの支援に
うかがうことになります。けれども
支援の件数は通常より少ないです。
施設に短期入所されたり、ご家族が
対応される場合が多いんです。
介護は原則ご家族対応。それが
できない場合にのみ、ヘルパーが
支援することになっています。
利用者さんと一口に言っても
独居の方もいらっしゃれば、
同居のご家族が何らかの理由で
充分に介護を行えない場合
介護を行えるご家族が24時間
同居されていても、心身ともに
疲労が激しい場合など様々です。
ですから
『ご家族の負担軽減』というのも
介護の目的の1つになっています。
介護保険の場合、技術や体力を要する
おむつ替え・更衣・入浴・ベッドから
車椅子への移乗などの身体介護は
認められやすいですが、掃除・洗濯・
調理・買い物などの生活援助は
ご家族対応が可能と見なされ
認められにくいです。
どちらも負担軽減に変わりないと
私は思うのですが
そういうことになっています。
障害福祉の場合は、通勤・通学・
通院、そして余暇の楽しみまで
幅広い内容の移動支援が
認められています。お正月には
支援のご依頼はないですが、普段は
土・日・祝日に長時間の移動支援の
ご依頼が多いです。行楽地へ行って
見物したり、食事をしたり、楽しい
1日を過ごす訳ですが、この場合は
ご家族対応の原則はないんです。
さほど技術や体力を要することでは
ないと思うのですが
そういうことになっています。
介護保険をご利用のご家族から
「なんで余暇の楽しみは良くて
掃除や買い物がダメなんだ!」
という声が聞こえて来そうです。
利用者さんご本人は、介護者が
代わっても介護の内容は、さほど
変わりませんが、ご家族は代行する
人がいるといないとでは大違いです。
訪問介護とは、ご家族の代行業だ
と言っても過言ではありません。
お役人さんは
自分の親が介護を受ける頃には
もう役所にはいないんですかね?
できれば霞が関にお勤めのうちに
勤務を定時に終え直ちに帰路につき
帰宅途中に買い物
帰宅後は寝るまで介護
土・日・祝日は家族対応で介護
そういう生活を半年ぐらい
経験してみてはいかがでしょう?
で、代行業の財源としてですね
税金を還流させて我が世の春を
満喫してらっしゃる方々から
家族の介護の為に歯を食いしばって
冬を生き抜いている方々のもとへ
お金を移すということを、同時進行で
検討してみてはいかがでしょう?
是非、お勧めします。
武内利之の「ザッツ・ライフ」
原則、毎週月・水・金の夜に更新。
E-mail:
at-home-takeuchi@aqua.ocn.ne.jp
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