私は、泣いたり、笑ったり、怒ったり
喜怒哀楽を瞬時に表すことが
今はどうか解りませんが
過去には、できました。
俳優養成所で訓練したからです。
それは、当時の日本の演劇界では
画期的な方法で
ニューヨーク・アクターズ・スタジオ
アクティング・メソード
というものでした。
ニューヨーク・アクターズ・スタジオ
とは、名だたるハリウッド・スター
の多くがが在籍したことのある
有名な俳優学校なんです。
それまでの日本の演技指導法では
リアルな感情表現をすることは
至難の技でした。どうしても
頭で考えて演技を組み立てて
しまうからです。でも
そのメソードでは『感じる』
ことが基本になっているんです。
感じることができれば
顔の表情も声のトーンも
自然にリアルに出てくる
『どう演じようか?』などと
考える必要がないんです。ただし
無計算では演技になりませんから
頭のどこかで、ちゃあんと計算できる
そんな技を会得するまで
メソードが続けられるんです。
ですからアメリカ映画の出演者は
演技が自然で上手でしょ?
介護ヘルパーの仕事は
演技ではありませんが
自然に気持ちを表現できる人は
利用者さんとのコミュニケーション
が良好なんじゃないでしょうか?
密室で二人きりの場合
やはりお互い人間ですから
無口、無表情よりは
心通い合うような関係の方が
いいに決まってますもんね。
しかし、そうと解っていても
それが苦手なヘルパーさんも
いらっしゃるようです。
ヘルパーさんでなくても
コミュニケーションに苦手意識の
ある方、最近は多いようですね。
「この人とは話題が合わない。
何を話したらいいんだろう…?」
そうお悩みの方にアドバイス
感じてみてはいかがでしょう?
何を話そうとか
どんな風に話そうとか考えず
相手に興味を持つことです。
相手のことが解れば解るほど
それに伴って自然と自分の考えや
感情が沸いてきますから
それを素直に表現すればいいんです。
以前、私はブログで『聞き上手』が
『コミュニケーション上手』と書いた
ことがありますが、聞いて、そして
感じる。感じるからこそ自然な
リアクションが生まれるんです。
心が通うんです。
「寒いですね~。」その後に
どんな会話が展開するか、それは
皆さんの観察力と感じ方次第…
私はそう思うのですが、皆さんは
いかがお感じになりますか?
武内利之の「ザッツ・ライフ」
原則、毎週月・水・金の夜に更新。
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