私が演劇を志した頃、演劇を生業にする人は
「河原乞食」とか「親の死に目にも会えない」
とか言われてました。だから私は、自分の職業を
そういうものと自覚して38年間続けました。
昨今のコロナ騒動で、児童・青少年演劇の業界は
おそらく完全な死に体になってるでしょうが、
私は7年前にコロナやインフルと関係なく、生業
として続けて行ける仕事ではないと見切って
介護業界に転職しました。人が生きるために必要
な職種は危機に強いが、そうでない職種は危機に
弱い、そんなことはハナから解ってることで、
危機に瀕した時には「来る時が来たか。」と腹を
くくるしかないと、私は思ってます。でなければ
一生演劇を全うすると信じて疑わなかった私が
56歳にして38年間の演劇人生にピリオドを
うち、未知の世界で1からスタートするなんて
考えられなかったでしょう。とは言え、続けて
行けないと悟った時には鬱の一歩手前まで行き
ましたけどね。
水商売は水物で流行り廃りがあるから、廃れる前
に商売替えするのが商売人の才覚だと言われて
ますでしょ?飲食・接客業に限らず、農業でさえ
災害には勝てず、事業継続を諦める人も出て来る
でしょう。コロナで事業が行き詰まる人、儲かる
人、色々でしょうが、行き詰まったからといって
政府に補償を求めたところで、気休め程度にしか
ならないでしょう。幸い今の私は介護の仕事で
食べて行けますが、それが難しくなれば別の仕事
を探さなきゃならないし、万策尽きたら観念する
しかないでしょう。
政治が支援すべきは、己の才覚でどうにかしよう
にも出来ない人々です。高齢者、障がい者、難病
患者、家を失った避難民など、選択肢がごく限ら
れた状況にある人々に対する配慮は、片時も忘れ
て頂きたくないと願っています。
Because, that’s my life !
名も無き親爺が人生を語る
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武内利之の「ザッツ・ライフ」
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