たまには介護の話もしますか…
介護職は研修が多いけど、ケアマネになると
恐ろしくご案内が増えるんですよね。全てに
参加してたら仕事にならないんで、厳選して
行くようにしてるんですが「主任ケアマネを
目指す人の為の研修」って書いてあったから、
どんなことやるのかと思って行ってみたら…
テーマは認知症。講師が「医療と介護には認知
症を治す義務がある。」って力説してました。
認知症を治せない医師やケアマネが減算された
とか業務停止になったって話は聞いたことない
ですけどね。「認知症は治せますから諦めずに
取り組んで下さい!」って言われれば「そうか、
じゃあ頑張ろう!」ってなるかも知れませんね。
1日1500mlの水分補給と30分の有酸素運動が
認知症に効果がある。デイサービスには「800
~1000ml飲ませて下さい。」って具体的に支持
しなければ実行してもらえないんだそうです。
グループワークでは、利用者さんの事例検討。
ほんの少しの情報をもとに「あなたが担当ケア
マネなら、チームの目的は何?担当者会議で
何を決める?」ってことについて意見交換して
発表。ご自宅を訪問して、ご本人やご家族と
面会して、アセスメントして、課題分析する
ことがケアマネの義務で、ちゃんと罰則規定も
あるくらいなのに、ほんの少しの情報を並べて
チームの目的だの何だのと、勝手に言い合って
何になるんですかね。でも、グループワークで
得意満面に持論を語り、喜々として発表する方
もおられるので関心します。最後に、この利用
者さんは水分摂取量をこれだけ増やし、運動量
をこれだけ増やし、こんな風に認知症が改善さ
れましたって、種明かしがありました。そうか、
チームの目的は認知症の改善で、決めることは
水分量と運動量の目標設定だったんですね!
私、主任ケアマネさんに一歩近づけたかな?
ラ・マンチャのドン・キホーテを老人アロンソ・
キハーナに戻した学士カラスコを称えるような
空気…。それを異様と思っちゃケアマネは勤ま
らない。異様と思わなくなるようにセルフ洗脳
するか、洗脳されたふりをしなきゃダメですね。
真に大事なことは、
認知症であろうがなかろうが、
生を楽しむってことじゃありませんか?
治るものは治した方がいいに決まってますが、
治ることばかりに価値を見出してしまったら、
治らない病や障害と向き合って生きてる方には
どう対処すればいいんですか?そういうテーマ
の研修があったら、受けてみたいですね。
105歳まで現役で医師をされ、昨年ご逝去され
た日野原重明さんは、こうおっしゃってます。
「人間の夢見る幸福というのは往々にして、
貧乏するとか、仕事に失敗するとか、あるいは
病気にかかるということによって、一瞬にして
不幸に変わってしまうような儚いものである。
病の中にも心の幸福を得るためには、どうした
ら良いかということを考えなくてはならない。」
「治す義務のある医療」を
全うした方のお言葉です。
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