え~
近頃はテレビの影響なんでしょうか
日本中どこへ行っても、皆さん
標準語を流暢にお話になりますね。
するってえと「方言が崩れて
きちゃったよ~。」とか「そのうち
無くなっちまうんじゃねえか?」
なんてことになりましてね、
それはそれで淋しい気も致しますが、
ま~どこの方言が無くなると言って
一番無くなってきてるのが
他でもない江戸弁ってやつですね。
落語家以外に話す人はいませんよ。
街へ出ても家ん中でも、滅多に
聞かれなくなりました。
どの地方の方でもそうでしょうが
言葉てえ物は、やはり自分が
幼少の頃から聞き慣れたものが
心地いいんですね。ですから
江戸落語は我々江戸っ子にとっては
江戸弁を聞いてるだけで心地良い。
スカッとする。でまた
江戸っ子気質と言いますか、
江戸っ子の人情・心意気みたいな
ものに触れて、何か自分の
アイデンティティーみたいなものを
思い起こさせてもらえるような
そんな気も致しますね。ですから、
江戸落語は単なるお笑いではなく
庶民の情や機微を伝える『語り』
なんでございますよ。
それでは今日は
名人上手がキラ星の如く
いらっしゃった江戸落語の中で
選びに選んだ私のお気に入りを
ご紹介させて頂きます。
どうか、ごゆっくりお楽しみ下さい。
“唐茄子屋政談”(三遊亭圓生)
人情噺・音曲噺を得意とした
圓生さんの数あるレパートリーの
中でも特に有名な演目でした。
唐茄子とはカボチャのことです。
人情噺、泣かせる落語の代表作と
言えるんじゃないでしょうか。
https://www.youtube.com/watch?v=bzJsXV-dm-8
“居残り佐平次”(古今亭志ん朝)
廓噺が得意で色気のある噺家として
人気だった志ん朝さんの代表作。
花魁役がこれほど板につく落語家は
志ん朝さん以外にないと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=adZG2r1ZaKg
“青菜”(柳屋小三治)
滑稽噺・長屋噺を得意とする
小三治さんは、私が一番好きな
噺家さんです。出て来ただけで
笑いたくなる、そんな雰囲気を
持っていらっしゃいます。
https://www.youtube.com/watch?v=peJ_iAcpKrc
“野ざらし” (柳屋小三治)
大好きな小三治さんので
二題ご紹介!
https://www.youtube.com/watch?v=EPTuY8D3giw
“禁酒番屋”(柳屋小さん)
お酒が大好きだった小さん師匠は
柳屋小三治・立川談志の師匠で
演目も酒関連を得意としていました。
https://www.youtube.com/watch?v=PvwxS1OnoWc
武内利之の「ザッツ・ライフ」
原則、毎週月・木の朝に更新。
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