2016年1月21日木曜日

愛すべき大阪人

日本人の中でも大阪の人々は唯一
『大阪人』という
オリジナル・ブランドを
お持ちのような気がします。
愛すべき個性の持ち主ですよね。

【みんな商売人!】
私は学校や会館、教育委員会などに
営業に行きましたが、地方公務員の
皆さんも商売上手な方々でした。
何しろ、売り込みに来た私より
相手の方が何倍もしゃべります。
しかもズバッと本音をおっしゃい
ますから、解りやすいです。そこが
東北人や京都人と異なる点です。
即決が日本一多い土地柄で
「なんぼまでならまかるの?
話によっては即決したるで。」
と先方から交渉を持ちかけられる
ことしばしばでした。

【『安い』が大好き!】
大阪の『あきんど』という回転寿司
大阪以外では『スシロー』ですが、
そこには何故か、うどんがあります。
私は「何で寿司屋にうどん?」って
思うんですが、たぶん大阪的発想だと
先にうどん食べて腹を膨らませれば
寿司を食べる量が減って安くつく
ってことじゃないかなって思って
大阪出身者に聞いたら「その通り!」
って言ってました。その方の話では、
買い物も多少遠くても1円でも安い
店で買うんだそうで、自分の値切りの
腕を自慢するのも大好きだそうです。

【合理主義!】
赤信号で渡る歩行者が多いのは
事故にならへんかったらええやん
ってことですし、駐車違反の罰金も
年2回までなら毎日駐車代払うより
安うつくやんってことなんですね。
車も信号が赤に変わってから3台は
普通に走り抜けて行きます。反対の
信号が青に変わるまでタイムラグが
あるんやからええやんってことです。
「東京は黄色でブレーキ踏むやつ
おるから恐い『こら~何しとんじゃ
ボケ~』言いとなるわ。」とのこと。
飾り気のない本音で生きている、
そんな大阪気質が感じられますね。

【東京へのライバル心!】
東京人に『気取ってる』『冷たい』
というイメージを持つのは大阪人に
限ったことじゃないでしょうが、
「徳川家康がいなければ、小早川秀秋
が寝返らなければ、大阪が首都で
大阪弁が標準語やったのに!」って
わりとマジに言いますからね。実際
関西出身者の中で、大阪人だけは
東京に移り住んでも大阪弁を通す方
結構いらっしゃいますもんね。
私これ、古い話なんですが
元はといえば、歌や映画になった
『王将』の影響もあるじゃないかな
って思うんですよ。
大阪の阪田三吉と東京の鈴木金次郎
という2人の将棋士のライバル関係
を描いてるんですが、人間味豊かな
阪田、冷徹な鈴木という描き方が、
いかにも東西の人間性を表してる
ような錯覚を起こさせるんですね。

あけすけで、庶民の代表みたいな
大阪人に比べて東京人は
全国から集って来た人々の集合体
ですから、ちょっとお堅いのは
大目に見てほしいんです。
おつき合い頂ければ
人情もあるし、人間味もあるし、
きっと好きになって頂けると
思いますよ!

武内利之の「ザッツ・ライフ」
原則、毎週月・木の朝に更新。

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