去年の夏のこと
スーパーで買い物をした時
レジを通って、買った物をカゴから
袋へ移すためのテーブルが混んでいて
私が入る隙間がなかったんですね。
で、空き待ちしながら気づきました、
お客さん全員がカゴを横向きにして
置いていることに。
「皆がカゴを縦に置けば
1人2人入れるな~。」
そう思って自分は縦に置いてみたら、
どうでしょう、テーブルの奥行きは
カゴの縦の長さにピッタリ!
つまり店側は
縦に置いてもらうことを想定して
テーブルを用意してたんですね!
それからというもの、他のお客さんが
縦に置くか横に置くか、つい見て
しまうようになっちゃったんですが、
昼間のお客さんは、ほぼ100%横に
置きます。夜の8時過ぎて仕事帰りの
お客さんは結構、縦に置く人がいます。
しばらくの間私は、それに気づいた
優越感を感じてましたが、
すぐにそれは劣等感に変わりました。
「今まで、ず~っと気づいて
来られなかったんだ!
『あいつ、気づいてないぜ。』って
思われてたんだ!」って…
私達って
人のことは簡単に気づくけど
自分のことは
なかなか気づけないんですよね。
で、人のことに気づいても
それを上手に気づかせてあげるのは
とっても難しいですよね。
人が自分に気づかせてくれようと
してるのに、気分悪くて
反論ばかりしてしまったり
相手の欠点を指摘して逆襲したり…
自分が人に気づかせてあげようと
してるのに、逆ギレされたり
逆恨みされたり…
言いたいこと言わずに
溜めて溜めて、ついに爆発! なんて
ことも、多いんじゃないでしょうか?
せめて、運良く自分で
自分の欠点に気づけた時ぐらい
速やかに自分を変えられなきゃ
いけないと思いますよ。そして、
気づき上手で気づかせ上手な人の
集まる会社なら、きっと素晴らしい
会社になるだろうな~って思います。
介護の仕事は、利用者さん、ご家族、
ヘルパーさんとのコミュニケーション
がとても大切です。それさえ上手く
行っていれば物事は進んで行くと
言っても過言ではありません。また、
『コミュニケーション上手』とは
決して『おしゃべり上手』では
ありません。相手の気持ちを察する
ことのできる感性と優しさ、その
優しさから生まれる言葉や表情、
介助の所作を、利用者さんは敏感に
感じ取るんだと思います。
日常生活の些細なことから
歴史を動かす大きなことまで
気づきは、いたるところに存在します。
気づきの質と量が
人の人間的成長を決定づけ
世の中への貢献度を決定づけます。
ですから
謙虚な気持ちで自分を客観視する、
見聞きすることを思慮深く観察する、
そういう姿勢を
身に着けたいものです。
武内利之の「ザッツ・ライフ」
原則、毎週月・木の朝に更新。
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