「江戸川区のコンクールにお出になったらい
いのに。」って、何度も言って下さる方がいる
んですよ。私が夜、練習してる時間に家の前を
通るんですって。窓を締め切って吹いてるんだ
けど多少音が漏れるらしく、私のクラを聴くの
を楽しみにされてるようなんですね。その方、
おそらく私のブログはお読みでないようで、
私のコンクール嫌いをご存じないんですね。
でも、せっかくそう言って下さってるのに
「コンクールのためにやってるんじゃありま
せん。」なんて言えませんから「私はそんな
技量じゃありませんし、5月の定期演奏会に
向けての練習で精一杯なんです。」って言って、
お茶を濁してるんです。事実、そんな技量じゃ
ないですから。
何のため?
私は、人々が何のためにコンクールにお出に
なるのか、全くもって見当がつきません。
運動会で1等になって、旗の下にしゃがんで、
ノートもらって嬉しいみたいな?駆けっこな
らまだ自力で勝てるけど、音楽のコンクールは
他人が評価するんですよ。
お猿さんがマウンティングして、俺が一番だ!
って吠える、あれですか?
プロでプレイヤーとして飯食って行くために
箔をつけなきゃってんなら解らないでもない、
(そういう了見も好きじゃないけど)ましてや
アマが箔をつけて、どうなさるんですか?
誰かに聴いてほしいって気持ちなら解るけど、
でも、何でコンクール?
審査員になって下さいと言われて引き受ける
人がいるから成り立つんですよね。頼まれた人
が皆「他人の音楽性を評価するなんてことが
出来ると思いますか?」って逆に詰問するよう
な方ばかりなら、コンクール自体が開かれず、
音楽がスポーツみたいにならずに、芸術のまま
でいられるのにね。
私は音楽がしたいんです。
誰かに優劣を決めてもらって一喜一憂すると
いう、音楽とは何の関わりのないことのために
精魂傾けるつもりはないんです。
私は、私自身が音楽を楽しみ、
その楽しみを聴衆にも共有して頂きたい。
それに尽きます。
Because, that’s my life !
名も無き親爺が人生を語る
世にも不思議なブログ
武内利之の「ザッツ・ライフ」
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