2019年3月31日日曜日

桜の上書き

今年も桜の季節が来ましたね。
何とも言えず華やかな気分にさせてくれる
季節です。と言いたいところですが…
この話、以前にもしたかも知れませんが、
記憶力が衰えてるんで、どの話をしたのか、
してないのか、解かんなくなっちゃってます。
許して下さいね。

皆さんは、桜の季節になると、どんなこと
思い出しますか?入学式とか、入社式とか、
思い出します?花見はどうですか?
仲間と行った花見、恋人と行った花見、
酒でしくじった花見、旅先で感動した花見、
などなど、色々あるでしょうね。私にとっては、
いい思い出と嫌な思い出、両方あるんですよ。

いい思い出は結婚です。私達夫婦は35年前の
4月6日に結婚式を挙げました。式が終わって
新婚旅行に直行したんですが、式場から出た
銀座の通りは花吹雪が舞ってました。その
イメージが脳裏に焼きついてます。

嫌な思い出は仕事です。私は30歳で役者を
リタイヤし児童・青少年演劇のプロデューサー
に転向しました。プロデューサーと言っても、
1年の殆どを日本中旅しながらの営業活動に
費やします。どんなに良い企画を立て、作品を
仕上げても、通販やネット販売みたいに、待ち
の営業で仕事は入って来ないからです。学校・
教育委員会・文化会館などへ行って行事担当者
に売り込むんですが、相手によって売り時、
決め時が違います。それでも、一番のピークは
年度変わりの4月初旬です。新体制になって、
担当になったばかりの方に会って売り込んで、
決めて頂く訳で、とても大事な時期です。
バタバタと決まって行けば調子に乗っていい
気分でしょうが、バタバタと潰れて行けば、
恐怖と不安にかられて鬱々として来ます。
で、大抵は絵に描いたように決まってはくれ
ません。桜が満開になる前の4月1日頃はまだ
いいんですが、日一日と結果が出始め、満開に
なる頃には、かなり焦って来ます。

7年前の桜の季節に私は、演劇では一生食べて
行けないと悟り、鬱の一歩手前になりました。
昼の営業はなんとか行きましたが、ホテルに
帰ってからは、ベッドに横になったままトイレ
以外に一切動けなくなりました。食事もせず、
風呂にも入らず「死ねば楽になれるかな…。」
とさえ考えるようになりました。出張から帰り
昔の演劇仲間に相談したら「介護なら感動する
ほど仕事があるよ。」って教えてくれました。
その方はヘルパーをしてたんです。「ウッチョ
ならケアマネにもなれるし、前途洋々よ!」
って励ましてくれました。私は早速、その夏に
ヘルパーの資格を取り、3年で介護福祉士、
5年でケアマネを取ると心に決めました。
それから鬱は徐々に解消されて行きました
ので、助言してくれた友と介護という仕事に
心から感謝しています。

そんなこんなで、桜を見るとどうしても営業の
プレッシャーと言うか、恐怖感や鬱々とした
気分が蘇って来てしまうんです。ですから、
楽しい気分になれるような新たな記憶を
上書きして行かなきゃならないんです。

今日のバンド練習は夜なので、
昼間はカミさんと弁当でも持って
花見に行きますか…

コブクロと
リトグリ(5人になっちゃったけど…)
のコラボだよ。
この歌、大好き!
https://www.youtube.com/watch?v=37pVAmb13Q0

名もなき親爺が人生を語る世にも不思議なブログ
武内利之の「ザッツ・ライフ」日曜の午前に更新

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