2017年7月30日日曜日

電話の声

女性に多いと思うんですが、
電話に出る時、急に声が
オクターブ上がっちゃう人、いますでしょ? 
あれ、何でなんですかね?

男性でも「もしもし」って沈んだ声で出て、
こっちが「武内です」って言った途端に
「ああ、どうもどうも!」って、
急にギアチェンジされると
何かちょっと不思議な感じがします。

最初から最後まで落ち着いた声と話し方で
高感度を気にしてる感じがないのに
高感度が上がっちゃうって人も、いますよね。
丁寧なんだけど慇懃無礼ではなく、
相手に媚びることなく、親近感を抱かせる…。

人と多く接する介護職にとって
第一印象が大切なことは
言うまでもありませんが、
お会いしたことのない方と電話で話すだけでも、
相手の声や話し方から、
知性・能力・色気・優しさ・ユーモアなど
色々なものが伝わって来るものです。
あるいはそれは、錯覚かも知れませんが
好印象を抱かせて頂けると、
お会いするのが楽しみにもなりますよね。

自分も、
そんな印象を持って頂ければなって思いますよ。

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2017年7月23日日曜日

命の使い方

先日、日野原重明さんが
105年間の生涯を終えられました。
誰かのために時間を費やすことで
自らの命の価値を見出し、
医師として生涯現役を貫いた方です。

「人間の夢見る幸福というのは、
往々にして貧乏するとか、
仕事に失敗するとか、
あるいは病気にかかるということによって
一瞬にして不幸に変わってしまうような、
儚いものである。
病のなかにも心の幸福を得るためには、
どうしたらよいかということを、
考えなくてはならない。」

医師は怪我や病気を治して
あるいは疼痛を緩和して
あるいは延命治療を施して
その対価を得る職業ですが、
患者さんの心の幸福について
心痛めておられたんですね。
それは医師という職業人とは別の
1人の人間としての命の使い方だったんだと
私は感じます。

私は利用者さんをケアして
その対価を得る職業をしていますが、
介護者という職業人とは別の
1人の人間としての命の使い方を考えて
生きて行きたいと思っています。
そして、できれば日野原さんのように
生涯現役で働きたいと思っています。

「歳をとるのは楽しい冒険だ。」
とおっしゃった日野原さん。
凄いな~って思います。
私もポジティヴな方だと思ってますが、
なかなかそうは言えませんね~
生涯現役で、未知なるものを求めて
生きて行きたいと自分を叱咤するものの、
「やるっきゃないさ。」ってのが本音ですよ。

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2017年7月16日日曜日

意思表示

今日は、久々に政治の話をします。
政界の劣化が目に余るからです。
「支持政党なし」の国民が65%などどいうのは
異常な事態ですよね。
政界の劣化は国民の劣化と言われぬよう、
私は問題提起したいです。

補完勢力という言葉をSNSでよく目にします。
是々非々で対応する政治家や政治勢力を
野党支持者が揶揄してそう呼んでいるようです。
「一歩下がって全体を眺めてごらんよ!」って
私は言ってみたいですね。「最強の補完勢力は、
あなた方の背後にいるかも知れないよ!」って。

政権を担う意思がなく、
批判ばかりで対案を示さず、
「政権打倒」を叫んで有権者をたぶらかし、
批判票を頂いて現状維持や微増をもくろむ人々、
いわゆる万年野党の人々は是々非々どころか
何一つ政策を実現することなく、
政治家業を生業とし続けます。

「公約し、負託を受け、実現する。」という
政治家として基本的な志さえない人々を、
政治家だと思い込んではいないでしょうか?
「健全野党」などと言う人を食ったような人々に
願いを託したりしていないでしょうか?

そんなものを信じても
何一つ望みは叶いませんね。
この5年間の政治を見ていれば一目瞭然です。

政権交代可能な二大政党制
と言われて久しいですが、
2つの政党が、国民の選択肢たる政策を提示し
国民の付託を得たほうが政策を実現する、
そんな世の中には
なかなかなってくれないようですね。

選挙が近づくと、マスコミでも、SNSでも、
「選挙に行きましょう!」と呼びかけています。
私もこれまで、いかに選択肢がなかろうと
比較法や消去法で投票するようにしてきました。
でも最近は、白票を投ずることもあります。

選挙は選ばされるのではなく、選ぶものであり、
選ぶものがないのなら、その通りに
意思表示をすべきだと悟ったからです。

選択肢がないのに、しぶしぶ投票すると
それは積極的に投票した1票と何ら変わらない
1票になってしまいます。そういう票が、
実はたいして支持されてもいない議員を
当選させ、支持されたと勘違いさせ、
ひいては政治の劣化につながって行くんです。

一方で、落選運動というものもあり、
気持ちが解らないわけではありませんが、
じゃあ代わりに当選した人が
もっと酷い人だったらどうする?って考えると、
その無責任さに賛同することは出来ないんです。

白票が増え、話題になり、有権者のメッセージが
政治家達に伝われば幸いですが、
たとえ伝わらなくても、自分の意思を
より正確に表示する方法が白票であるなら、
その方法を選ぶのが有権者として
最も真摯な態度なのかなって思う
今日この頃です。

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2017年7月9日日曜日

心痛める


「努力できることが才能である」
松井秀喜さんは、この言葉を座右の銘にして
少年の頃から野球の練習に励んだそうです。
「夢は世界新記録」と語る
サニブラウンさんが教えてくれるのは
「夢を見られることが才能である」
ということなんでしょう。

以前にもお話したように、
介護には支援計画というものがあり、
達成可能な目標を掲げて行います。
散歩に出られるようになるとか、
トイレに行けるようになるとか、
ADL(日常生活動作)が向上すると
QOL(生活の質)も向上するってことになります。
バイタル(体温・脈拍・血圧など)や、
皮膚や、持病の状態をチェックするなど
医療の下請けのようなことをするのも、
QOL(生活の質)の向上につながるようです。

つまり、
身体能力の改善が生活の質を高める
という考え方です。

ならば、難病が発症して
向上どころか現状維持さえままならない人には
生活の質を高めることはできないのでしょうか。
目標の掲げようもなく、
苦し紛れの作文をするしかないのでしょうか。

「身体の改善がなんぼのもんじゃい!」
なんて言ったら、叱られちゃいますかね?
身体の改善はご本人にも、ご家族にも、
ヘルパーにも、認定調査員にも目に見えるし、
数字にも表せるから解りやすいですね。
目標や評価を複数の人間が共有しやすいです。
でも、心の改善なんて
目に見えないことを言い出したら
目標や評価を客観的事実として
皆が共有することは
難しくなっちゃいますもんね。

そもそも、生活の質なんてものは
極めて個人的な価値観に基づいて語られるもので、
それを測る物差しなんてありません。
それを、やれケアマネだ、サ責だ、ヘルパーだと、
赤の他人が営利目的でやって来て、
寄ってたかって「高めて行きましょう。」
なんて言うこと自体、独善的なんですね。
「お世話させて頂きます。」って言って
愚直に働いておればそれでいい訳です。

私の場合、
「生活の質」なんて大仰なことは
恥ずかしくて言えないにしても、
出会った人に少しでも「幸せ感」を
感じてほしいって気持ちはありますよ。
でも、そのためには
身体より心の改善の方が遥かに大事だって
気がするんですね。
モチベーションが大事だって。

だから、2年ぶりに再開した寝たきりの旦那さんの
目標を私流に「心の通う会話を通じて、生きる意欲
や楽しみを見出して頂く。」とさせて頂いたんです。
もし旦那さんが「夢は世界新記録」とおっしゃれば
「いいですね!かけっこですか?
他のことですか?何に挑戦します?」って
本気で聞くでしょう。

けれども、
精神世界の広がりについて語る介護者に
私、お会いしたことがないんですよ。
研修のテーマにも
「精神世界の広がりが生活の質を高める」
なんてのはありませんし、
介護日誌のチェック欄にも
心の動きを記録する欄はありません。
「笑顔が見られました。」なんて備考欄に書くのが
心模様伝える精一杯の客観的記述なんですね。

しかし、そうだとしても、
その矛盾を自覚しているかどうか、
その矛盾に心痛めているかどうかで、
介護者の質に差が出るんじゃないかなって
私は思うんですよ。

心痛めるって、大事じゃないですかね。
伝わると思いますよ、心の奥行きが…。

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2017年7月2日日曜日

火の玉になって

去年の1月下旬に
私は介護福祉士の試験を受けました。そして、
その日の夕方にはネットで答え合わせして、
合格を確信しました。すかさずAmazonで、
ケアマネ試験過去問集を買って、2年後の
ケアマネ試験に向けて勉強を始めました。
2年後と言っても正確には1年8ヵ月後、
平成29年の10月上旬です。

介護福祉士の合格率が64%前後なのに対し、
ケアマネの合格率は17%前後と、俄然難しく
なると聞いてたし、自分の年齢から考えても
万全を期すに超したことはないので、
介護福祉士の試験が終わったらすぐに
勉強を始めようと決めてたんです。
介護福祉士の勉強も5年分の過去問集を買い、
とりあえずやってみたんですが、その時は
いきなり及第点(60%以上の正答)でした。
ところが、ケアマネは50%にも満たない
正答率で、いきなりガーン!!ときました。
「こりゃあ、気合い入れてやんなきゃ!」
って思いましたよ。

認知症対応型共同生活介護・地域密着型特定施設
入居者生活介護・地域密着型介護老人福祉施設の
必要利用定員総数は市区町村が定めるべき事項

…なんて、漢字ばかりの文章と格闘する日々が
始まりました。

5年分の過去問を4回繰り返し解く間に、解説を
抜き書きし、42ページのマイテキストが
出来上がりました。それを常にリュックに入れて
ちょっと空いた時間にも読む癖をつけました。

今年に入って、前年10月の試験を入手し
やってみたところ、残念な結果に…
合計点では及第点を3点上回るものの、
介護問題25問中15点、
医療・保健・福祉問題35問中21点という
それぞれでクリアしなければならない
ハードルがクリア出来ませんでした。
介護問題が1点足りなかったんです。

私は介護福祉士なのに介護問題が取れません。
介護保険法を丸暗記してなきゃ解けないような
問題がずらりと並んでいます。

「介護保険法第1条又は第2条に規定されてい
る文言はどれか。3つ選べ。」とか「介護保険法
第8条に規定されている居宅介護支援の内容と
して正しいものはどれか。2つ選べ。」とか…
知るかっつうの!専門用語を多用したり、
質問の仕方も、わざと解りにくくしてあって、
いかにも『落とすための試験』って感じです。
医療・保健・福祉の問題は常識や勘でも
何とか答えられる問題が多いです。

5月に入って模擬試験を購入し、勉強方法を
過去問から模試に切り替えました。ところが
模試は更に難しかったです。

「指定居宅介護支援事業者から指定居宅介護
支援を受けた場合には、居宅介護サービス
計画費として10割が現物給付される。」
◯か☓か?なんて、「ケアプランは無料」って
ことを、わざわざ解りにくく書いてあります。

それでもめげずに、3つの模試をやりながら、
解説をマイテキストに書き加え、56ページに
なりました。毎晩90分、休日には5時間ほど
勉強する毎日を過ごしています。

今後はマイテキストを何度も読み返し、確実に
記憶して行く一方で、時折過去問をやり直し、
物足りなければ別の模試も買って、最終的な
腕試しをしてみたいと思います。

試験日は10月8日(日)、あと3ヵ月です。
火の玉になって頑張ります!

Because, that’s my life !

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