2016年7月3日日曜日

貴重な権利

イギリスで国民投票の結果が出た直後、街のイン
タビューで市民が、自分の考えをためらいもなく
語ってたんで「やっぱ民主主義の国は違うな~。」
って思いましたよ。私なら「親戚・ご近所さん・
仕事のつき合いに支障が…。」と恐れて、言えない
かも知れませんから。でも、イギリス人を見て
「自分の意見も言えないんじゃ恥ずかしい。」って
思いましたよ。当ブログでも、あまり政治の話は
しませんでしたが、たまには自分の考えを述べて
もいいかなって思いました。啓蒙が目的ではなく
「これも私のザッツ・ライフです」ってさらけ
出す方が、皆さんとの距離も縮まるかなって。
ですから、私と違うお考えの方は、そんな考えの
親爺もいるのかと、聞き流して頂ければ幸いです。

人類が多大な犠牲を払って勝ち取った民主主義。
日本では明治維新と第2次世界大戦という大きな
歴史の波を越えて、現在の政治体制になりました。
その貴重な権利を行使しなければならぬと思い、
ネットで選挙公報を見ましたが…

東京都の有権者は1094万人。福井県との1票
の格差は2.83倍なので、都民3人が束になって
かからないと福井県民との意見の相違を埋める
ことは出来ません。届け出政党は12、立候補者
は31名。その中から6名が選出されます。

色んな公約やキャッチフレーズが踊ってますが、
ま~、財源について書いてるのは、たった3人!
それも恒久財源として有効で現実性があると
思えるものは1つもありませんでしたよ。いくら
美辞麗句を言われても、赤字国債発行し続けて
借金まみれになってくのが目に見えるようです。
ここで皆さん、平成28年度の一般会計予算の
歳出・歳入の内訳をご覧になってみて下さい。
http://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/condition/002.htm

予算の33%が社会保障費で、毎年1兆円ずつ
増えるんだそうです。14%が国債の償還費で、
10%がその利払い、計24%が借金の返済に
回る訳です。歳入の35%が国債に頼ってます
から、借金返すためにまた借金をする自転車操業
ですね。それでも首相は、消費税率を上げず、
赤字国債にも頼らずに保育・介護の処遇改善を
図ると言ってますが、無理でしょう。「増税すべし」
と言う党も、代替案を示す党もありません。

そんな中「支持政党なし」という名の政党が現れ
ました。独自の政策を持たず、ネットを使って
法案ごとに有権者の声に従うという、限りなく
直接民主主義に近い間接民主主義を行う党です。
一部ヨーロッパの国で定着している方法だと聞き
HPを覗いて見ると、党員資格や投票資格を得る
方法は書いてなくて、誰もが簡単に参議院議長、
副議長、総理大臣を選べるようになってました。
設問の形式が「どの党が推す候補者が良いか?」
となっており、「支持政党なし」のはずが既成政党
の中から選ばせるという、不思議なHPでした。
いずれにせよ、本当にこの政党に投票した人か
どうか判別できるシステムでないと、他党に投票
しておきながら作為的に大量投票できる危険性が
あるので、今のところアイデア倒れの感ありです。

ネット社会になれば、代議員制の必要性や、
代議員が人間である必要性が問われても不思議
じゃないですよね。ただし、国民は全法案につい
て熟慮しなきゃならないから大変ですけど…。

憲法改正には賛否両論ありますが、どの条項を
どう変えるという説明なしに、ただ賛成か反対か
聞かれても困りますよね。ただ、サイパンから
B29が頻繁に飛来して大量の焼夷弾を落とされ、
沖縄戦で負け、広島・長崎に原爆を落とされても、
国民の生命財産を守るべき軍部が「本土決戦」
「一億玉砕」「一億総特攻」と言ってた国ですから、
いま憲法改正を誰が何の為にやらにゃならんと
言ってるのか、私達日本国民はよくよく考える
必要があると思いますよ。

皆さんは、いかがお考えになりますか?

名もなき親爺が人生を語る世にも不思議なブログ
武内利之の「ザッツ・ライフ」日曜の午前に更新

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