岡崎 慎司さん(1986年生まれ。兵庫県出身。
日本代表選手。ポジションはフォワード。)
2005~2010年 清水エスパルス
2011~2013年 VfBシュトゥットガルト
2013~2015年 1.FSVマインツ05
2015年~ レスター・シティFC
優勝オッズ5001倍の『超大穴』レスターが、
創設133年目にして初優勝。「英国サッカー史上
最大の奇跡」と世界中を驚かせました。岡崎氏は
攻守で献身的な働きを見せ、奇跡の主役の1人と
称えられました。移籍してからの岡崎氏は、優勝
決定まで通算5得点だけでしたが、FWであり
ながらボールを追ってピッチ中を走り回り、
守備力も含め存在感を際立たせました。しかし
そんな彼も、決して天才ではなかったようです。
「僕は欠点だらけの選手」
若い頃の彼は「テクニックがない」「足が遅い」
「パスの精度が低い」を自他ともに認める選手
だったとか。あの本田圭佑選手もインタビューで
「あの下手だった慎司が、あれほどになるとは…」
と語っています。岡崎氏は言います
「一般的には、短所を補うより長所を伸ばす方が
良いと言われるけれども、私は自分の短所から
目を離しませんでした。」
彼は自分の短所を補うためのトレーニングを
徹底的にやり、ピッチに立った時には、ひたすら
勝利のために献身的にプレーしました。その結果、
監督からもチームメイトからもファンからも
信頼される、素晴らしい選手になったんですね。
スポーツや芸術など実力の世界では、結果が全て
であり『余人を持って代え難い才能』が物を言い
ます。ですから、欠点を補うことより長所を伸ば
すことの方が重要になります。勿論、どちらも
出来るに越したことはないんでしょうが。
私が10~16歳の頃に目指していた演奏家の
場合は、凄まじいほど基礎訓練を強いられます。
一人前の音色や技術を身につけるには、並大抵の
努力では足りないんです。ですから、クラシック
の演奏家から見ると、ポッと出の歌手が下手糞な
歌を歌って『アーティスト』なんて呼ばれるのは
チャンチャラ可笑しいってことになる訳です。
俳優の世界はやや複雑でした。舞台俳優の場合は
基礎が大事、個性ってものは基礎がしっかり出来
て更にその先にあるものだと叩きこまれました。
テレビや映画の世界では、視聴率や観客動員に
直結する魅力、顔・スタイル・個性が優先され
(もちろん演技力も含まれますが)主役は人気者、
脇役は実力者が固めるって感じでした。
介護の世界で長所を伸ばす必要があるとすれば
経営者だけで、社員は短所を補う方が重要です。
顧客への接遇マナーから介助の所作まで、秀でた
才能やスタンドプレーは不要です。すべきことを
過不足なくコンスタントにこなしてくれる人材が
有り難い人材ってことになります。
私は小学校から高校まで、級友の模範であらねば
ならない学級委員の立場にあり、高校1年生まで
は、自分に欠点があってはならないと、無意識の
うちに思って生きたように思います。高校2年生
以降の私は、長所を活かし芸の世界で生き抜く為
の才能を磨くことを最優先して生きて来ました。
今の私は、仕事では欠点を補い、
プライベートでは長所を伸ばしています。
Because, that’s my life !
名もなき親爺が人生を語る世にも不思議なブログ
武内利之の「ザッツ・ライフ」日曜の午前に更新
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