「屋根の上のバイオリン弾き」
“ Fiddler on the Roof ”
1964年9月にニューヨーク・
インペリアルシアターにて初演。
1972年7月まで7年9ヵ月、
実に3242回のロングラン公演
となった大ヒット作です。まさにその
ロングランが続いていた1971年に
映画化され、アカデミー賞の撮影賞・
音楽賞・音響賞の3部門を受賞し、
ゴールデングローブ賞では作品賞と
主演男優賞(トポル)に輝きました。
監督は「夜の大捜査線」でオスカーに
輝き、「シンシナティ・キッド」
「華麗なる賭け」「ジーザスクライスト・
スーパースター」でもお馴染みの
ノーマン・ジュイソン監督です。
ちなみに日本では
森繁久彌さん(1196~1986年)
上條恒彦さん(1986年に7回出演)
西田敏行さん(1994~2001年)
市村正親さん(2004~現在)と
主演男優が交替し上演されて来ました。
私は小学生の頃に、父が演奏していた
宝塚劇場で数々のミュージカル作品と
出会い、中学生の頃に、映画「ウェスト
サイド物語」と出会い、そして高校生の
頃に、この映画に出会いました。後に
20歳になって森繁久彌さんの舞台も
拝見しました。
この作品が生まれた時代は、ユダヤ系
移民に限らず、英語しか話せない移民
3世と1~2世との世代ギャップが
表れ始めた頃の作品だと言えます。
【あらすじ】
ウクライナの小さな村、アナてフカ。
夜明けにバイオリン弾きが屋根の上で
奏でる音が聞こえる。すると、牛乳屋
のテビエ(トポル)が語り始める。
「この村には生活の全てにしきたりが
あり、それ故に調和が保たれて来た。
それがなくなれば、我々の暮らしは
屋根の上のバイオリン弾きのように
不安定になってしまう。」
https://www.youtube.com/watch?v=7V2lxFWBqfI&list=RD7V2lxFWBqfI
そして序曲が繰り広げられる。(しきたり)
https://www.youtube.com/watch?v=sWSoYCetG6A&list=RDsWSoYCetG6A
デビエは貧しい牛乳屋だが、信仰深く
学ぶことの好きな男だ。少々口うるさい
妻と可愛い5人の娘と暖かい家庭を
築いていた。ある日、仲人が長女に、
バツイチで年配だが金持ちの肉屋との
縁談話を持って来た。母のゴールデは
喜んだが、長女のツァイテルは気が
進まない。5人の娘達は「貧しい家の
娘は相手なんか選べない。だから
仲人さん、どうか私にはハンサムな
いい人を紹介して下さい!」と歌う。
(仲人さん)
https://www.youtube.com/watch?v=Y0ShvQ2fhKM&list=RDY0ShvQ2fhKM#t=0
牛乳を配達中のテビエは、馬が脚を
痛めて大弱り。「これも神の思し召し
か?もし自分が金持ちなら、街の
真ん中に大きな家を建てて、のんびり
暮らす。毎日ユダヤ教会へ行って学者
と聖書について議論をする。それこそ
が素晴らしい暮らしだ。」と歌う。
(金持ちならば)
https://www.youtube.com/watch?v=RBHZFYpQ6nc&list=RDRBHZFYpQ6nc#t=3
テビエは仕事中に、キエフから来た
貧しい大学生パーチックと出逢う。
「世界に目を向け行動を起こさな
ければ現状は変えられない。」と
言う彼を気に入り、娘達の教師と
して家へ迎え入れる。そして家族と
共に安息日の祈りを捧げる。(祈り)
https://www.youtube.com/watch?v=618IKgQ2wys
「肉屋の話を聞いて来て。」と妻から
頼まれたテビエは、仕方なく肉屋の
ラザールに会いに行く。初めは自分の
牛を売ってくれと頼まれていると勘違い
したが、長女のツァイテルとの結婚を
望んでいると解り、思案する。「この男
は金持ちで、しかも娘を好いている。
きっと幸せにしてくれるだろう。」
テビエはラザールに結婚の約束をした。
祝杯をあげ、酒場へ繰り出した。
酒場では異教徒のロシア人とも交わり、
踊った。(人生に乾杯)
https://www.youtube.com/watch?v=YjEDgvNP0NU
しかし翌日、長女ツァイテルと仕立屋
のモーテルは1年前から婚約して
いたことをテビエに明かす。テビエは
激怒して「約束など、とんでもない!
しがない仕立屋のくせに!」
モーテルは言う「しがない仕立屋にも
幸せになる権利はあります!娘さん
を飢えさせません!」
テビエは2人の結婚を許してしまう。
https://www.youtube.com/watch?v=8kT4FK5HJLo
2人は喜びの歌を歌う。
(奇蹟の中の奇蹟)
https://www.youtube.com/watch?v=hszJv-P2yNE
肉屋との婚約を望む妻のゴールデに
テビエは、夢に死んだ祖母さんが出て
来て「ツァイテルの相手は仕立屋だ!」
と言うし、死んだ肉屋の前妻まで出て
来て「お前の娘の首を絞めてやる!」
と言ったと作り話をする。ゴールデは
仕方なく仕立屋との結婚を認める。
https://www.youtube.com/watch?v=6o2gISJYwQU&index=9&list=PLDB5F05A4761350DD
To be continued
武内利之の「ザッツ・ライフ」
原則、毎週月・木の朝に更新。
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