瀬戸内海は美しいですね!
穏やかな海に浮かぶたくさんの小島
「こんな美しい故郷を出て
わざわざ東京に来るかね~」
なんて、東京生まれ東京育ちの私は
勝手なことを口ずさんだものです。
私が初めて四国を訪れたのは
新婚ホヤホヤの頃、夫婦共々
文化庁の僻地巡回公演に
参加しました。小規模校での公演が
多いので、3週間のほぼ毎日が午前中
1回公演。午後はフリーでした。
土曜は半ドンの時代なので
休みは日曜だけでしたが、それでも
1日たっぷり観光が出来ました。
香川では栗林公園、屋島の古戦場、
小豆島のオリーブ園、
そして本場の讃岐うどんに舌鼓…。
高知では桂浜、はりまや橋、
そして四万十川の上流を散策…。
二度目はその6年後、その時私は既に
役者からプロデューサーに転向し、
更に他劇団へ移籍していました。
移籍して最初の出張が大阪で、
1ヶ月程孤軍奮闘したものの
長男が2歳という可愛い盛りだった
こともあり、すっかりホームシックに
なってしまいました。詠んだ歌が
「満月に鏡となりて妻や子を
映せと仰ぐ東方の空」
ついには妻と子を呼び寄せ
通天閣にほど近い安宿で親子3人の
旅暮らしを始めることになりました。
昼間私が営業してる間、妻と子は
天王寺動物園だとか、あっちこっちへ
お散歩ってな具合でした。
5月のGW明けに出て、
独りで1ヵ月、親子3人で1ヵ月、
さあ帰れるぞ!と思ったら、社長が
「そこまで行ったなら、ついでに
四国にも行って来い。」と…。
それじゃあってんで、親子3人で
思い出の四国へと旅立った訳です。
新婚時代に行った場所はもちろん
行かなかった場所へも行きました。
金毘羅様の階段はしんどかった!
息子はまだ2歳でしたから
私が抱いて登ったんですが、
まあ長いこと長いこと、なかなか
てっぺんまで辿り着けません。
時折傍らを、客を乗せたカゴが
通り過ぎて行くんですね。
途中の茶屋では、てっぺんまで行った
体の記念写真を撮ってくれたり
するんですよね。いかに脱落者が
多いかって解りましたよ。私達は
記念写真も撮らずに、諦めて途中から
引っ返しましたけどね。まあそれも
いい思い出になりましたよ。
7月の上旬でしたから、夜はテレビで
テニスのウィンブルドン大会を
やってました。ですから未だに
ウィンブルドンの季節になると
あの時の四国の旅を思い出すんです。
最終日は瀬戸大橋の途中にある
SAで昼食をとり、その日のうちに
帰宅しました。その頃私が乗ってた
営業車はカローラだったんですが、
普通に運転したら11時間ほど
かかる距離ですから、どれだけ
すっ飛ばして帰ったかは
ご想像にお任せします。
武内利之の「ザッツ・ライフ」
原則、毎週月・木の朝に更新。
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