私は長年、日本中を旅して来ました。
ですから、47都道府県で
行ったことのない所はありません。
そんな旅がらすの生活の中で
心に残る様々な思い出とともに
お土地柄によって
お人柄も違うものだと
感じることもありました。
そこで今日から、シリーズ
「旅の思い出」と題して
日本中を旅しながら
私なりに感じてきたことを
お伝えして行きたいと思います。
って、そんな大それたもんじゃ
ないですけどね…。
お土地柄やお人柄について
お話しする前に
自分自身が日本人なのだと
改めて感じさせられたという経験も
ありました。営業で沖縄の担当を
7年間していた時のことです。
それまで私は「やまとんちゅ」とか
「うちなんちゅ」とかいう言葉を
知りませんでした。十代の頃は
南沙織の大ファンでしたし
演劇仲間に沖縄出身の方がいて
親しくして頂いてましたので
沖縄に対して良いイメージしか
ありませんでした。けれど現地には
私がやまとんちゅだというだけで
煙たがられるような空気があり
びっくり、がっかり、
とんだカルチャー・ショックでした。
政府のことを日本と呼ぶ方も多く
外国人が沖縄に来ると来日と言わず
来沖と言うのが常識となっています。
「日本人と一緒にされたくない。」
という強いこだわりがあるんだと
思います。歴史的に、それなりの
根拠があってのことだとは言え
戦後生まれの私にとっては
大ショックでした。
演劇の国際フェスティバルで
世界中の方々と交流すると
また全然違った経験ができました。
自分が日本人だというだけで
相手の態度が変わるのが解りました。
国籍が解るまでは
私はただのアジア人。けれど
日本人だと解ったとたんに
表情が優しく明るくなり
物腰も柔らかくなりました。
先人たちが築き上げてくれた
日本ブランドというものが
確固としてあるのだと
思い知らされました。
或る日、欧米人から
“Are you Japanese?”と聞かれ
何故か“Yes, thank you.”と
答えてしまった自分にビックリ
いつの間にか
自分が日本人であることに
誇りを感じていました。
それでは、次回からの
「旅の思い出」をお楽しみに!
武内利之の「ザッツ・ライフ」
原則、毎週月・水・金の夜に更新。
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