2015年3月13日金曜日

己を知る力



土光敏夫さん(1896~1988)
東芝の社長・会長を歴任。
日本経団連第4代会長に就任。
「ミスター合理化」「行革の鬼」
などの異名を持つ。


『信頼関係を築く為の五箇条』
一、相手の立場になって物を考える
一、約束をきちんと守る
一、言うことと行うことを一致させる
一、結果をこまめに連絡する
一、相手のミスを積極的にカバーする

「当ったり前じゃん!」皆さん
そうおっしゃるでしょうね。でも
そんな当たり前のことでも
言うは易し行うは難しだと
土光さんはおっしゃってます。
何故でしょうか…?

『議論するうえで大事なこと』
互いに議論しあうのは良いことだ。
馴れ合いで議論しなくなることは
恐るべき腐敗だからだ。だが、議論は
あくまで前向きで「互いに自らを問
う」ところから始まらねばならない。
自らの姿勢を正すことが先決である。

この2つの名言を無理やり1つに
結び合わせるのもなんなんですが
『己を知る力』の重要性が共通して
語られているように思うんです。

他人の欠点に気づくのは容易でも
自分の欠点に気づくのは難しい。
だから自分のことを棚に上げて
つい他人を批判してしまいがちです。
「あん時そう言ったじゃんかよ~!」
じゃあ貴方は言ったことを必ず
実行できますか?ってことですね。
相手のことをとやかく言う前に
己のことを知っていなければ
議論も前向きにならないし
信頼関係を築くこともできない
土光さんは、そうお考えになって
いたんじゃないかな~って、私
勝手に推察させて頂いてるんです。

世の中には
能力はイマイチだけど
人間関係では苦労したことがない
というタイプの人もいれば
せっかく能力があるのに
なぜか人間関係はうまく行かない
というタイプの人もいますね。
スポーツや芸術などの実力主義の
世界は別として、一般企業においては
能力・人間性いずれも兼ね備えた人の
集団であることが望ましいですね。
ましてリーダーとなる方には
その資質が強く求められるでしょう。

信頼関係を築く為にも
前向きな議論をする為にも
己を知る力がなければならない。
これまでの人生で私は、自分の肩に
かかる責任が重くなるにつれ
そうした思いを強くしてきました。
しかし、それは難しいことだと
未だに思っています。

皆さんは
いかがお感じになりますか?

武内利之の「ザッツ・ライフ」
原則、毎週月・水・金の夜に更新。
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