私が小学校から中学校へ進学する前の春休みに
父から「中学に行ったらクラブは何やるんだ?」
って聞かれ「ブラバン」と言ったら、その晩に
父がバンド仲間から中古のクラを買って帰り
私の前に置いたのが、私とクラの出会いであり
運命だったって話を以前しましたよね。その時
父はこう言いました「サックスを先に吹くと
クラが吹けなくなる。クラを先に吹いとけば
サックスはいつでも吹ける。」今思えばサックス
奏者の方に失礼な言い方だと思いますが、父は
ジャズマンでしたから、バンドのサックス奏者が
そう言ってたんでしょうね、きっと。もし私が
父の後を追ってジャズマンになってたら、間違い
なくクラとサックスを持ち替えて吹きこなす
奏者になってたでしょう。でも、おそらくアルト
を吹いてたと思います。私は肺活量が少ないので
テナーやバリトンは厳しいし、ソプラノサックス
ってのはジャズのビッグバンドでは演奏されてなかったですから。
私が中2の年に出場した吹奏楽のアンサンブル
コンテストで、コンクールで常勝してる有名校
のサックスアンサンブル聴き、生まれて初めて
ソプラノサックスの音色を聴きましたが、一瞬で
メロメロになっちゃいました。この動画の演奏を
聴いてあの時の感動が蘇りましたよ。
中2の時に感じたソプラノサックスへの憧憬の
念が未だに心に息づいてるんですよ。少年の心に
焼きついたものって、凄いですね、消えませんよ。
なので、私があと10歳若かったら、ひょっと
してソプラノサックスに挑戦してたかも知れま
せん。でも今はもう残り少ない命。クラも満足に
吹けないのに寄り道してる時間はないですよね。
それに、クラはモーツァルトから現代に至るまで
多くの作曲家がクラ曲を作曲して下さってて、
多くのクラ奏者が演奏動画をアップしてて、
素人なりに模倣できる材料が豊富にあります。
その点、ソプラノサックスは弱いですね。
最初からサックスの楽曲として描かれた曲が
どれだけあるか知りませんが、この動画のように
既存の曲をサックス用にアレンジして演奏され
る場合が圧倒的に多いんじゃないでしょうか。
クラの上位機種を買わないことにしたので、
替わりにソプラノサックス買っちゃおうか?
なんて頭をよぎったけど、1から練習して会得
する時間も能力も、きっとないと思いますよ。
憧れは憧れのまま、
そっと心にしまっときましょうか?
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武内利之の「ザッツ・ライフ」
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