私は今年1月末に国家試験を受け、介護福祉士に
なりました。平成27年度までは介護歴3年で
受験できたんですが、次からは制度が変わります。
10万円程の費用をかけ320時間の実務者研修
を受けなければなりません。それは、ヘルパーに
とって、とても高いハードルになります。
今までは、サ責やケアマネを目指さなくても受ける
人が結構いましたが、今後は激減するでしょうね。
それどころか、目指してた人でさえ「や~めた!」
ってなっちゃう可能性もありますよ。
ちなみに我が妻は、私より介護歴が半年短いために
翌年度の受験となり、実務者研修を受けています。
私はといえば、国家試験を終えた翌週にケアマネの
過去問集を入手し、勉強を始めました。2年かけて
勉強しようと、以前から決めてたんです。
ケアマネの受験資格は国家資格の有無に関わらず、
介護歴5年でOKです。私が受ける来年10月の
試験までは…。翌年から、国家資格を持ってから
5年間の実務経験が必須となります。国家資格が
なければ受験もできないし、あっても今より3年
長くかかる訳です。前述のように介護福祉士の
ハードルが上がるうえに、ケアマネのハードルまで
上げるなら、ケアマネになる人も減るでしょうね。
ちなみに我が妻は、私より介護歴が半年短いために
介護歴8年なきゃケアマネになれない身の上です。
要は、介護界は人材不足と言うけれど、
不足しているのはヘルパーだけで、
サ責やケアマネは余ってると、
そういうことなんですね。
しかしですよ
サ責もケアマネも、1人でこなせる利用者数には
限りがありますからね。団塊世代が続々と認定を
受ける頃になったら、さすがに人材不足になりゃあ
しませんか?って、思いますよね。ところが…
介護保険制度において、人材不足と財源不足とは
セットのようなもので、国はむしろ財源不足の対策
として手を打ってくる訳です。3年毎に制度改定が
あるんですが、一昨年の改定では、要支援者の予防
介護が保険適用対象外となり、国から市区町村に
運営権が委譲されました。その上、介護報酬が切り
下げられました。来年の改定では要介護1・2の
生活援助が保険適用対象外になる見通しです。
「税と社会保障の一体改革」なんて言って消費税は
上がったけれど、サービスは削られる一方です。
つまり、財源不足の対策としてザービスの絶対量を
減らしていけば人材不足の対策にもなるという訳
ですが、高齢者やその家族にとっては受難の時代と
なるでしょう。介護保険に頼らず自費でヘルパーを
呼べる人と呼べない人の介護格差が出るでしょう。
介護離職者も減るどころか、増えるでしょう。
サ責やケアマネのハードルを上げて、ヘルパーの
まま働く人が幾らか増えたとしても、ヘルパーの
絶対量は増えないと、私は思います。何故なら、
最初からサ責やケアマネになることを目指して
この業界に入る人も、少なからずいるからです。
ヘルパーは通過点に過ぎないと考える人にとって、
期間や費用の増加は動機の低下につながり、この
業界に入って来る人を減らす結果になります。
しかも、団塊世代が世を去る頃には急激に需要が
減って、今度は事業者受難の時代になります。
20~40代の人なら、そこまで見越して
介護業界に入ること自体に二の足を踏むでしょう。
また、少子化で1人っ子が増えれば「ケアマネは
いいけど、いつまでもヘルパーはやりたくない。」
と考える人も増えると、私は思います。
…それでも私は、
ケアマネ目指して日々勉強を続けています。
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名も無きオヤジが人生を語る世にも不思議なブログ
武内利之の「ザッツ・ライフ」日曜の午前中に更新
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