広島県の吹奏楽コンクールで、会場側が視覚
障害者の盲導犬を受け入れ拒否したことが話題
になりました。私はSNSでそれを知り、気に
なってちょっと調べてみましたが、法律的には
受け入れを拒否してはいけないことになって
いるようですね。けれども、盲導犬を伴った
視覚障害者の実に48%もの人が拒否の体験を
しているそうです。そして、盲導犬は音楽会の
会場にいても、決して吠えたり動き回ったりは
しないそうです。
音楽会の会場でそのようなことがあるってこ
とにも驚きましたが、私がもっと驚いたのは
「コンクールだから」とことさら強調する
人々がいるってことです。
中学や高校の吹奏楽部で優勝を狙うような
学校の熱の入れようったら、それは尋常じゃ
ないでしょう。さながら吹奏楽版甲子園と
いった盛り上がりなんだと思いますよ。優勝
すれば学校も売名になるし、指導者はキャリア
に箔がつくし、生徒は進学や就職に有利に
なるのかな?良くは知りませんが…
では何故、私は驚いたと思います?
どんな人達を対象にしたアンケートかは知り
ませんが「これはコンサートではなくコン
クールなのだから、拒否は仕方がない。」と
考える人が、なんと70%もいたんだとか。
私には全く理解できません。ってか価値観が
全く逆です。コンクールは有料で音楽を聴か
せるイベントじゃないけど、コンサートは
有料で音楽を聴かせるイベントですから、
当然コンサートの方が価値観は上でしょって
思う訳です。
スポーツは競うものですが
音楽は競うものじゃありません。
コンクールの勝敗に一喜一憂するメンタリ
ティーは、芸術とは何の関係もない競う文化
のメンタリティーです。競う文化では人の
演奏を上手いか下手かを聞き分ける耳は育て
られるかも知れませんが、芸術本来が目指す
感性の育成には寄与しづらいと思います。
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