芸術で何かを伝えるって、難しいですよね。アマ
の場合、たいていそんなこと考えず、ただ好きで、
やりたいからやる、それでいい訳です。私の場合、
38年もの間、演劇を通じて何かを伝えるってこ
とばっか考えて来たもんだから、アマの作曲者、
アマのクラ奏者になった今でも、何かを伝える
ことを考えちゃうんですね。でも、こちらが意図
した通りに伝わるとは限りません。聴く方なり
の感じ方をして下さることもあると思います。
最近、この演奏動画を聴き比べて感じたことが
あるので、皆さんにも共有して頂きたいんです。
NINNA NANNA(抱っこ紐)って曲ですが、
まずは、この動画をご視聴下さい。
演奏会の録画をアップしたものですね。思いを
込めて、抑揚をつけて吹いていらっしゃいます。
客席で聴いた方は感動したかも知れませんね。
では次に、この動画をご視聴下さい。
演奏会の録画ではなく、YouTubeにアップする
ことを目的に作られた動画ですね。画面は楽譜
のみで、演奏は抑揚をあまりつけず淡々と吹いて
ます。
皆さんの心に、最初の動画、後の動画、それぞれ
何が伝わりましたか?私の心には、最初の動画
からはあまり伝わるものがありませんでした。
後の動画では、プクッとしたほっぺの赤ちゃんの
寝顔が思い浮かびました。「ああ、これは西洋版
の子守唄なんだな。」って感じましたよ。演奏会
での演奏でなくても、画面がただの楽譜でも、
伝わるんだってことを学びましたよ。
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武内利之の「ザッツ・ライフ」
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