2021年6月16日水曜日

アマこそ表現者たれ

 まろやか系が大好きでRCを愛用し、とことん

まろやかさを進化させて来た私が、まさかまさ

かR13を買うことになろうとは、1mmたりとも

考えませんでしたよ。人生これだから面白いの

かも知れません。もっともまだ下駄を履くまで

解りませんけどね。実は土曜に試奏するO楽器

店にYAMAHAのCS-Vmasterより1つ格下の

852ⅡVって機種の在庫が1本あって、新品だと

¥407000だけど、中古で¥159500、約16万円

で買えるんです。「楽器は値段じゃない。」

っていうKohan様の言葉を思い出し、念のため

それも試奏してみるつもりですし、結局どれも

気に入らずに帰って来ることだって有り得ると

思ってます。


だいたい、まろやか系が好きな私が晴れやか系

を吹いて楽しい気分になれる訳がないんです。

ワイルドな曲を吹いて「やっぱこれだね!」

って思えて、初めて喜びが実感できるんだと

思うんです。次回の演奏動画で「叫びたい!

唸りたい!」って思ってたところに、先日聴き

比べて頂いたクラとアコーディオンのDuo。

運命が私の進む道を方向転換させましたよ。


でも今日1日、心では葛藤がありました。RC

の純正バレル&ベルに戻して、リガチャーを

ゴールドの晴れやか系にすれば、充分に効果は

あるんじゃないか?ってね。もう1本クラを

買うという夢を打ち消してしまえば、代わりに

これまで以上に気になる物を好きなだけ買って

試して、楽しく生きて行けるかもねって…


そこに思い浮かんだのが、私の中のクラ第4神

Martin Frost様でした。私にとっては「表現の

神様」です。彼をご紹介するブログや唸り節を

ご紹介するブログ、柘植(つげ)製のクラを

ご紹介するブログでも演奏動画をご紹介して、

重複する曲もあろうかと思いますが、象徴的な

動画を3つだけ再度ご紹介させて頂きますね。


黄色い柘植(つげ)のクラはCramponの新商品

で最高級品なので、プロモーションのために使

わされてるのかも知れませんが、それにしても

まろやかな音色で、曲調と良く合ってますね。


ユダヤの音楽「クレズマー」はノリが良くて

ワクワクしますね。共演のオケ奏者も楽しそ

うですね。お使いの楽器はTosca。


前半と後半ではガラリと曲調が変わり、音色や

奏法も変わりますね。お使いの楽器は銀の楕円

ロゴメタルがついてますから、RCかFestivalか

Prestige。


これら3つの動画は1人の奏者の3つの顔を

見せてくれてますね。曲調だけでなく、使って

る楽器も3つとも違うし、奏法も違うし、同一

人物とは思えないくらいに多彩です。何より

「表現したい!」という思い、エネルギーが

伝わって来る。それが大事じゃないですか?


芸術は、プロアマ関係なく表現し、伝わり、

感じるものです。表現したい人と感じたい人が

行う共同作業です。一般的には、アマは技術の

上達を目指し、プロは表現力を磨くのだと思わ

れる方が多いのかもしれませんが、私はむしろ

技術に劣るアマにこそ表現する欲求が心の支え

となるべきだと確信しています。懸命に技術を

磨いて、そこそこプロに近づけたとして、だか

ら何だと言うんです?


「叫びたい。」「唸りたい。」と思い、表現

したいと思う自分の心を大切にしたい、それが

今日の私の結論です。歳とともにそういう欲求

はなくなって行くかも知れませんからね。


Because, that’s my life !


名も無き親爺が人生を語る

世にも不思議なブログ

武内利之の「ザッツ・ライフ」


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