楽団の練習中に、指揮者が奏者に向かって
「そこは、たっぷり歌って下さい。」とか
「タ~ラ~リ~ラ~」って抑揚つけて自分が
歌って聴かせたりすることがあります。要は
ただ譜面通りに吹いてんじゃないよと、もっと
感情込めて、抑揚つけて、「音楽」にしてよと、
そういうことなんだと思います。そこが「音」と
「音楽」との違いなのかも知れませんね。
最近それを痛感したのが、
これからご紹介する2つの動画。
まずは、私の中のクラ第2神、Jose様。
https://www.youtube.com/watch?v=RhIy0a5TzFU&list=PLOo8BjA8QqVayabf1P6gIYUdBObqx6TwY&index=5&t=0s
これは12年も前の演奏ですから、Jose様は
とてもお若くていらっしゃる。マウスピースは
エボナイト、リガチャーは革。この頃はBackun
社がクラを製造してない時期なので、バレルと
ベルだけがBackunという道具立てですね。
そして何より演奏が若い。一生懸命吹いてます
って感じが伝わって来ますね。
次にご紹介するのは、ガルシア交響楽団の首席
クラリネット奏者、Juan Ferrer様。
https://www.youtube.com/watch?v=yliwN9oqreA
同じ曲なんですけど、違う曲みたいに聴こえ
ませんでしたか?かる~く吹いてて、リズムや
強弱は自由自在。大人の小粋な演奏って感じ
ですよね。この方はCrampon奏者で、クラの
音色は全然私好みじゃないんですが、歌心は
さすがの年輪を感じさせますよね、
「譜面通りに吹いてます。」は、ただの音。
歌わなきゃ、音楽にならないんですよね!
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