2020年9月29日火曜日

金で決まり!

昨日、修理屋さんに行って来ました。幾つかの音
から空気音が聞こえたり、高音域のドから上の音
がひっくり返ることが多くなったからです。1年
保証の期限が、あと1ヵ月程で切れるので、ここ
らで調整してもらっとこうって思ったんです。
それに、新しい楽器を買うことばっか考えてる
のは、今の楽器に満足してない証拠で、調整して
良く鳴るようにしてもらえば、少しは満足できる
ようになるかも知れませんもんね。

まず職人さんが、ご自分のエボナイトのマウス
ピースとリード、革リガチャーを付けて吹いて
下さったんですが、とってもいい音が出ました。
私が吹く音と違って、なんかSELMERみたいな
太くて張りのある音です。やっぱ、吹く人に
よって音って変わるんだなって痛感しましたよ。

ドから上がひっくり返るのは下巻のキーの一部
が曲がってたからで、すぐに直してくれました。
その他にもあちこち削って、全体的に鳴りを良く
してくれました。空気音はあんまり削ると音程
まで変わってしまうので、ぎりぎりのとこまで
削って、かなり改善されました。これで、もっと
楽器が好きになれるかも知れません。

修理してもらいながらの雑談、実は私にとっては
この雑談も大きな魅力なんです。

「SELMERってどう?」って話。やっぱ太くて
濃密で張りのある、いい音ですって。SELMER
からCramponに変える人は滅多にいないけど、
CramponからSELMERに変える人は多いそうです。
昔よく言われてたSELMERの癖みたいなのは改善
されて吹きやすくなってるそうです。特に
Privilegeは素晴らしいそうです。Recitalは
管が2mm太くて、独特の深みのある良い音なんだ
けど、楽器が重くて手を痛めちゃうんですって。

私の楽器のバレルとベルがBackunなので、RC
にしては凄い音が出るとびっくりしたそうです。
私がBackunが気になってることを伝えると、
Backunを修理に持ってくる人がいないので、
楽器については良く解らないそうです。

レジェール(樹脂製リード)はどう?
って聞いたら、10~15年前とは比較になら
ないほど、良くなってるそうです。

金メッキと銀メッキと、音に差はないって言う
人がいるけど、音に差はあるそうです。金の方が
抵抗感があって太い音が鳴るんですって。じゃ、
なんでプロは皆、金にしないのかと尋ねると、
銀の方が音が飛ぶ、つまり遠鳴りするんだそう
です。演奏家は大ホールで吹くので、素人と違い
遠鳴りを気にするそうです。それと、金メッキは
変色しやすく剥げやすいという噂が長年信じら
れて来たこと、価格が高価なことなども、あまり
普及しない原因かもしれないとのこと。でも、
変色や剥げやすさは銀も大して変わらないので、
金だから特にと思う必要はないとのこと。

心は金で決まりました!

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武内利之の「ザッツ・ライフ」

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