2018年5月1日火曜日

ただ、ただ、悲しい…

今日の午前中に、あるヘルパーさんから
「山下さんが心肺停止で救急搬送された。」
との知らせがありました。そして午後、
お亡くなりになったとの知らせがありました。

山下礼(ペンネーム)さんとは、
みんなのミュージックビデオを
共に創作してきた仲です。

第2弾「幼き日々よ」作詞
第3弾「希望の星」作詞
第4弾「パワフル」英訳
第5弾「奈落」作詞・英訳
第6弾「小舟」作詞

第6弾の英訳もお願いしたんですが
「できない」とのことでした。
理由はおっしゃいませんでしたが、
たぶん体調がすぐれなかったんだと思います。

私は4年前に、ある訪問介護の会社に入社し、
間もなく山下さんの支援を受けもつように
なりました。山下さんは、新入りのヘルパーに
必ず出身地や生年月日を聞く方でした。
「誕生日が2日違いだね。」と山下さん。
「ご縁ですかね。父と同じ日ですよ。」と私。
「そう…。生まれて来ちゃったんだよね…。」
まだ新米ヘルパーだった私は、山下さんのその
「生まれて来ちゃったんだよね…。」という
言葉が胸に突き刺さり、私の介護者としての
モチベーションを頂けた思いがしました。
「生まれて来て良かったと思ってほしい…。」
そんな思いもあって、ミュージックビデオの
作詞や英訳を依頼するようになりました。

山下さんはALSという難病と向き合って生きて
いらっしゃいました。ほぼ四肢麻痺の状態で、
携帯やパソコンを指先で操作するのがやっと
でした。事業所の都合で私は1ヵ月後に
山下さんの担当から外れましたが、創作の仲間
であることに変わりはありませんでした。

ほんの1ヶ月前に私が会社を移籍すると、
その会社でも山下さんの支援をしていました。
そのことを山下さんに知らせ
「ご縁がありますね。」と伝えると、
「道端の草花やお地蔵様にさえ、ご縁を感じる
今日この頃です。」と返事が返って来ました。

そして2週間前、あるヘルパーさんから
山下さんの容態が芳しくない旨の報告があり、
私は「そろそろ創作を再開したいです。詩を
描いて頂けませんか?」とメールを送りました。
「ありがとう。体と相談しながら書きます。」と
返事が来ました。けれども、
今日の知らせとなってしまいました。

山下さんは、ご自分の希望で
延命措置を何一つされていませんでした。
ご自分で作詞したミュージックビデオの中でも
「希望の星」が大のお気に入りでした!

第2弾「幼き日々よ」
https://www.youtube.com/watch?v=wF-mcSDi2DY&t=9s

第3弾「希望の星」
https://www.youtube.com/watch?v=uPgvEZR2CHc

第4弾「パワフル」
https://www.youtube.com/watch?v=yIIMFt_W5m4&t=23s

第5弾「奈落」
https://www.youtube.com/watch?v=f6EJgJ476KI

第6弾「小舟」
https://www.youtube.com/watch?v=O_sRwvqjDTg

山下さん、希望の光、見つけられたかな…
ただ、ただ、悲しいです…

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