私は、人のことを健常者とか、障がい者とか、
分けて考えるのは、あまり好きではありません。
人と違うとか、人より劣っているとか、
そんなふうに感じる人がいるなら、
私は聞いてみたいです。
「人って誰のことですか?」
世の中には実に様々な人がいて、
自分とあまりにも違う感性で
違う行動をとる人がいると、
唖然とすることがありますね。
すると、くせ者・乱暴者・薄情者など、
レッテルを貼ってしまいがちですね。
すると、多様性のあるはずの人が、
ひと色にしか見えなくなってしまいますよね。
「障がい者」というレッテルは、
行政として支援の必要性を判断するために
線引きしているものだと、私は思っています。
それによって、障がい者を支援するための
法整備がなされるなどの良い面がある一方で、
多様性のある人が「障がい者」という
「ひと色」で見られ、差別や偏見にさらされる、
そんなレッテルにもなりかねません。
愛すべき私のFB友は、
自らを発達障がい者と称し
事業を展開したり、コンビニでバイトしたり、
選挙に出馬したり、裁判で戦ったりしています。
障がい児の塾で先生もして
「障がい児だからこそ特化した教育を」
の考えのもと、幼い子に英語を教えています。
でも「自分は本当に子ども達の役に立てて
いるのか?」と不安になることもあるそうです。
そんな彼でさえ、障がい者というレッテル故に、
常に差別や偏見と戦わざるを得ないのです。
私は、彼には是非とも信念を貫いてほしいと
思っていますが、障がい者だからこそ
特化した教育が必要だとは思っていません。
誰にでも同じことが言えるのだと思っています。
障がい者という言葉も、
その言葉で健常者と区別されることも、
この世から無くなりはしないでしょう。
自分を「障がい者だ。」と名乗らざるを得ない
場面も少なからずあるでしょう。
大事なことは、
健常者であれ、障がい者であれ、
人をひと色で見てしまわず、
人が持つ多様性を見出そうとする
姿勢ではないでしょうか。
名もなき親爺が人生を語る世にも不思議なブログ
武内利之の「ザッツ・ライフ」日曜の午前に更新
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