主治医から終末期と言われ、ご家族はびっくり。
そうとは知らずご本人は
「○○へ行きたい。」
と、かすかな声で呟きました。○○とは東京
から高速道路を使っても5時間以上かかる地方
都市で、ご本人の故郷です。
「○○へ行かせてあげたい。」
と、ご家族はおっしゃいました。私はケア
プラン第1表のご意向の欄に、こう書きました。
ご本人:○○へ行きたい。
ご家族:○○へ行かせてあげたい。
正直言って私は、その言葉を打ち込む時に、
それが実現するかどうか半信半疑でした。
車椅子に移乗するのもやっとという状態で、
食事は?排泄は?旅中に体調が急変したら?
などと考えると、決心がつかないのではないか
と思ったからです。でも、ご本人とご家族が
口にされた言葉ですから、素直に、シンプルに、
そう打ち込んだんです。
ところが数ヵ月後、ご家族は郷里へ1泊旅行に
行かれました。懐かしい人々と再開し、満面の
笑みを浮かべて写真に写っておられました。
自宅では訪問入浴を利用してますが、息子さん
の介助で温泉にも入ったとのこと。
ケアプランに言霊が宿りました。
ご本人は、それから更に数ヵ月生き、主治医
から終末期と言われてから11ヵ月後にご逝去
されました。
それからというもの、
私は言霊を信じるようになりました。
Because, that’s my life !
名も無き親爺が人生を語る
世にも不思議なブログ
武内利之の「ザッツ・ライフ」
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