2024年9月11日水曜日

言霊が宿った

主治医から終末期と言われ、ご家族はびっくり。

そうとは知らずご本人は


「○○へ行きたい。」


と、かすかな声で呟きました。○○とは東京

から高速道路を使っても5時間以上かかる地方

都市で、ご本人の故郷です。


「○○へ行かせてあげたい。」


と、ご家族はおっしゃいました。私はケア

プラン第1表のご意向の欄に、こう書きました。


ご本人:○○へ行きたい。

ご家族:○○へ行かせてあげたい。


正直言って私は、その言葉を打ち込む時に、

それが実現するかどうか半信半疑でした。

車椅子に移乗するのもやっとという状態で、

食事は?排泄は?旅中に体調が急変したら?

などと考えると、決心がつかないのではないか

と思ったからです。でも、ご本人とご家族が

口にされた言葉ですから、素直に、シンプルに、

そう打ち込んだんです。


ところが数ヵ月後、ご家族は郷里へ1泊旅行に

行かれました。懐かしい人々と再開し、満面の

笑みを浮かべて写真に写っておられました。

自宅では訪問入浴を利用してますが、息子さん

の介助で温泉にも入ったとのこと。


ケアプランに言霊が宿りました。


ご本人は、それから更に数ヵ月生き、主治医

から終末期と言われてから11ヵ月後にご逝去

されました。


それからというもの、

私は言霊を信じるようになりました。


Because, that’s my life ! 


名も無き親爺が人生を語る

世にも不思議なブログ

武内利之の「ザッツ・ライフ」

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