今から8年後、
団塊の世代がぼちぼち介護を受け始める頃に、
保険料を納める40歳以上の人口が減少に転じ、
その後およそ10年間、保険料収入は減り続け、
保険給付支出は増え続けると予測されます。
介護保険制度が始まってほんの10数年で
1割負担だった利用料が
高額所得者は2割となり、
今月から高額所得者の介護保険料が
年間で8万円以上の負担増となり、
更に来年から現役並み所得者は
利用料が3割負担となります。
その一方で、要介護1・2の生活援助や
福祉用具などを保険適応対象からはずすことが
検討されています。
介護保険の財源は保険料と税金で賄われていて、
税と社会保障の一体改革で
消費税が10%になったら
増税分を福祉にまわすはずだったんですが、
8%で止まってしまったので、
いっこうに福祉に予算がまわって来ません。
こうなったら、
保険料納入開始を30歳からにするなどの
改革がない限り、利用者負担率が上がり
給付対象範囲が狭められるという傾向は
これから先も続くかも知れません。
また、介護施設を増やしたくても、
介護職員まで増やせるかどうか解りません。
外国人ヘルパーが増えたとしても
需要と供給のアンバランスを
埋められるとは限りません。
各事業所で主力戦力となっている
50~60歳代のヘルパーさん達が
8年~18年後に
今ほどの活躍が出来なくなってしまったら…
介護の世界は予算面と人材面
両面で大変な時代を迎えようとしています。
このままだと、深刻な介護格差が生じて、
自殺、嘱託殺人などの絶えない暗い時代に
なってしまうかも知れません。
はてさて、
いったい私達に何ができるんでしょうか…
そうだ、仲間を増やそう!
私達がハツラツと働いていれば、
「私もやってみようかな。」って
思う人が増えるかも知れませんよ!
私達が福祉にたずさわる者として
自負心を持って働いていることを
ハツラツさで表現しなきゃね!
介護の本質は
尊厳の確保だって言われてますけど、
利用者さんだけじゃなくて
介護者の尊厳も大事ですよね!
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武内利之の「ザッツ・ライフ」日曜の午前に更新
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