2017年5月28日日曜日

どなた様本位

癌になって、二度転移して、
計3回の手術をした高齢者が、
最近、アルコール性認知症になりました。

アルコールが回ってる時は
自力でトイレに行き、冗談が出るくらい元気。
ところが、
アルコールが切れると起き上がることも出来ず、
塞ぎ込んでしまいます。

ご家族は
「本人が飲みたがったら、飲ませて下さい。」
とおっしゃいます。
皆さんがヘルパーだったとしたら、
どのように対処しますか?

予備知識として
第1に、ヘルパーが嗜好品を提供したり
買い物代行したりすることは禁じられています。
第2に、ヘルパーが医師やケアマネの意向に
反した支援をすることは禁じられています。

もし、
ご利用者様のご意向にも、
ご家族様のご意向にも、
自分自身の良心にも
従えない場合があるとしたら、
その仕事はいったい、
どなた様本位と呼ぶべきなんでしょうか?

自我を捨て、結果を恐れず、
ひたすら介護への情熱に
身を委ねることが出来た時、
介護が美しいと
感じられるのでしょうか?

名もなき親爺が人生を語る世にも不思議なブログ
武内利之の「ザッツ・ライフ」日曜の午前に更新

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