2019年5月5日日曜日

浦島太郎

ヘルパーになりたての頃、ある会社に
「歳をとることは悲しいこと
長生きすることは
その悲しみに耐えること」
って書かれた色紙が掛けてあって「介護の会社
らしいな…」って思ったものですが、今では
その言葉を実感し、恐れてる自分がいます。

恐いのは身体より脳の衰え。記憶力が衰えてる
ので、毎朝チャリ漕ぎながら脳トレしてます。
仕事の予定や利用者さんの名前を覚えてれば
「まだ自分は大丈夫だ。」って少し安心します。
状況に応じて迅速適切に対応するケアマネの
仕事は記憶力が命。仕事量が多い上に複数案件
が同時進行し、頭がごちゃごちゃになります。
ストレスで鬱になったり、自分には向かないと
ヘルパーに戻っちゃう人もいます。

40肩、50肩なんてのがあって「お前はもう
若くない。」って言われたような気がするもん
ですが、人間って、そんな風に段階的に老化の
お知らせが来るんですかね。そう考えると、
60歳定年ってのは理に適ってるのかも知れ
ませんよ。私、60頃から自信失い始めました
から。ケアマネ受験も、もっと楽勝出来たはず、
頑張った割には点が取れなかったって思いが
強かったです。受験前は、サービス提供責任者
をもう何年か続けて、ケアマネの部署に空席が
出来たら移らせてもらおうなんて悠長に考え
てたけど、受験後は考えが一変しましたよ。
新しい仕事を覚えるなら待ったなし!会社を
移籍してでも強行突破すると決断したんです。
結果としてそれは大正解でした。

老いを受け入れちゃえば、気楽になれるんです
かね?まだ入口に入ったばっかで、悪あがき
してんのかな、私は?玉手箱を開けたばかりの
浦島太郎?忘れっぽくても、ミスが多くても、
辛抱して生きて行かなきゃいけないのかな?

今夜は杉並公会堂で演奏会。私にとって創作
活動の原点とも言える場所に、長い旅路の果て
に舞い戻った浦島太郎みたいなもんです。
吹けるようになるまでに半年かかっちゃったけ
ど、それが目標だったからそれで良しかな?
でも、もし若年性アルツハイマーになったら
来年の舞台には立てないかも知れないので、
これが最初で最後だと思って演奏に集中した
いです。非日常を大いに楽しんで来ますね!

では、劇場でお逢いしましょう!

名もなき親爺が人生を語る世にも不思議なブログ
武内利之の「ザッツ・ライフ」日曜の午前に更新

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