2017年3月5日日曜日

小舟 A Small Boat


久しぶりにMVをアップしました。
私自身は仕事で多忙なうえに
手話だの試験勉強だのと欲張ってるんで
一番やりたい作曲を出来ないでいるんですが、
仲間達の創作意欲は尽きることがありません。
…ってことで、今回私は
製作協力のみの参加になりました。

松枝さんは、このシリーズ第1弾からずっと
一緒にやってきたパートナーです。31歳と、
私にとっては息子同然の若さ。当然、感性は
私と全然違います。それは第4弾「パワフル」で
如実に表れました。前半は私の平々凡々な歌。
後半は彼の斬新な歌…。彼は私が創るような曲を
「逆立ちしても創れない。」と言いますが、私も
彼が創るような曲は逆立ちしても創れません。

しかし、そんな彼も
容易く曲が描ける訳ではありません。
パワフルでは曲を先に描いて、その後の作詞に
苦しみ抜きました。今回は伴奏を先に描いて、
後から主旋律を描くのに苦しみ抜きました。
私は美しいメロディーが大好きですが、彼は全く
興味がなく、伴奏に興味があります。私は先に
メロディーが浮かび、後から伴奏をつけますが、
彼はメロディーが先に浮かぶことはありません。
私が「カツが乗ってないカツ丼は食べたいと
思わないだろ?」と彼に言って、2人でよく
笑い合うんですが、彼はカツが乗ってなくても
全然オッケーなんですよね。

私がメロディーだけ描いて、アレンジは彼に
任せてみるってのも、やってみる価値は
ありそうですが、私は美しいメロディーを
聴くのが好きなのであって、創るのが得意という
訳ではありません。それに、アレンジをするのが
好きなので、その楽しみを他人に譲るのは
忍びないんですよね。

話を本題に戻しますが…
ある日「どう?メロディ出来た?」って尋ねたら
「悩んでるうちに変拍子になっちゃった。」
って言うんで、しばし2人で大笑い!
私はその後もしばらく、この言葉を思い出す度に
声を出して笑ってましたよ。確かに、歌詞が
字余りだったり字足らずだったり、うまく
メロディーに乗せられず、作詞者の了承を得て
ちょこっと変えさせてもらったりする経験が
私にも多々あるんで、気持ちが良く解るんです。
皆さんも、この曲が所々7拍子になっている
ことに、お気づきになるでしょう。

彼がこのシリーズで声を聴かせてくれるのは
これが3回目。最初は第2弾「幼き日々よ」
次は第4弾「パワフル」でした。皆さんは
決してパワフルとは言えない彼の声量について
お気づきのことと思います。彼は第4頚椎損傷
という障がいと向き合って生きていて、首から
下は殆ど動かせないんです。腹筋が使えないので
ブレスも長く続きません。作曲は割り箸を口に
加えてPCを操作してやってます。ですから、
音程はともかくとして、声量については
どうか割り引いて聴いてあげて欲しいんです。

ところで、私は転調が苦手で、やりたいという
願望は大いにあるんですが、せいぜいやっても
サビの半音上がりくらいのものなんですね。
だから、転調の上手な人を尊敬しちゃうんです。
今回、彼は見事な転調をしてるんですよ!!
短3度上がりの転調です。…しかし、しかし、
これには裏話がありまして…

歌を吹き込んでみたら、あまりに音域が広く、
高音域が窮屈な声になっちゃったんですって。
で、どうしたものかと思案した挙句に思いついた
のが転調だったと。で、やってみたら
これが意外な効果を生んじゃったと。
そういうことらしいんですよ。
人生、何が幸いするか解りませんね!

ただ、ボーカルについては彼も私も自信がなく、
彼は「初音ミクを買いたい衝動にかられる。」
と以前呟いたことがあります。
その時も大笑いしましたっけ…。

では、どうか皆さん、お聴きください。
Here we go!!

https://www.youtube.com/watch?v=O_sRwvqjDTg

名もなき親爺が人生を語る世にも不思議なブログ
武内利之の「ザッツ・ライフ」日曜の午前に更新

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