「パラサイト」という言葉が
流行ったことがありますよね。
親のスネをかじって自立しない若者を
「寄生虫」と表現したんですね。
本来なら議席を確保できない政治勢力が
当確すれすれの政治家を支援することで、
実質的に政治参画できる、ということに
皆さんは、お気づきでしょうか?
なぜなら、支援を受けて当選した政治家は、
その支援者との良好な関係を保つために
政策的な妥協を余儀なくされるからです。
顔はA党でも心はB党という訳です。
もし野党第1党で、そのような議員が多数派と
なったら、寄生した側は勢力を拡大できますが、
寄生された側は政策実現の意欲を失ってしまい、
現実性を無視した国民受けする話ばかりする
ようになります。それを国民から見透かされ、
政権交代は夢のまた夢となるでしょう。
私は、そういう政党を万年野党と呼んでいます。
多数の国民から支持される政策を掲げる政党
でなければ、政権の座に着くことはできません。
もし野党第1党が、多数の国民から支持されない
政策を掲げる政党の支援を受けて生き残る道を
選ぶとすれば、政策を売り渡し、万年野党の道を
選ぶに等しい行いであると、私は感じます。
それは、保守VS革新の時代から、オール保守の
時代へ移行したことを意味します。誰も変化を
望まず、与党は先祖返りし、野党は批判に明け
暮れ、それぞれの役どころを演じることで互いの
議席数が保たれるんでしょう。その陰で、国民は
失政のツケを支払わされるんでしょう。私は、
万年与党と万年野党のサラリーマン議員ご出演
による国会ドラマなど観たいとは思いません。
一部の既得権者・団体ではなく、大多数の国民と
寄り添い、信念を持って自らの政策を掲げ、
たとえ抵抗勢力と戦おうとも、その政策実現の
ために行動する政治家や政治勢力が登場して
くれないものかと、常々考えているんですが…
この先何年続くか解らない長い長いトンネルに
入ってしまったような気がします。
せっかく政権交代が起こりやすい
小選挙区制がありながら、それを活かせないのは、
国民にとって実に不利益なことですね。
演技でなく、真に改革精神のある人々が
立ち上がって、弱き者、貧しき者に優しい政治を
行って頂きたいと思います。
昨今、都政改革が話題になっていて、新党結成か?
という報道もあり、興味深く見ています。広尾
病院の改築計画が都議会の全会一致で750億円の
移転計画に変更されたという話から、野党が機能
していないことが良く解ります。大阪、名古屋の
ように、地域政党を立ち上げ大胆な改革を行い、
国政にも進出してくれれば、少しは希望が持てる
かなと、少々期待しています。
名もなき親爺が人生を語る世にも不思議なブログ
武内利之の「ザッツ・ライフ」日曜の午前に更新
0 件のコメント:
コメントを投稿