2015年11月24日火曜日

2030年

一億総活躍社会を目指すんだそうで、
老若男女を問わず社会に貢献し
充実した人生を送れるといいですね。
活躍できる選択肢が色々用意される
ってことが大切です。
介護離職ゼロも目指すんだそうで、
これも良いことですが、
しっかりした介護の体制が必要です。

介護離職という言葉を介護職の人々
の離職と勘違いされている方も
おられるようですが、そうではなく
一般の方がご家族の介護をする為に
仕事を辞めざるを得なくなる
ということなんですね。
その為に特別養護老人ホームを
いっぱい作るんだそうで、これまた
とても良いことなんですが、問題は
人材不足なんですね。施設があっても
職員がいないんじゃ仕方ありません。

行政も色々やってはいるんです。
アジア諸国から人材を受け入れたり
高校で介護を学ばせたり
大学生の奨学金制度作ったり…
ところが肝心なことに
お気づきでないんですよ。
問題なのは離職率の高さなんです。
今年4月に介護報酬が切り下げられ、
3年後にまた切り下げられようと
しています。最近、訪問介護事業所の
廃業が多くなりましたが、仕事は
あるのにヘルパーがいなくて
行き詰まるというケースが
増えてるんです。

政府は団塊世代の介護離職を心配
してますが、どのみち彼らは
もう定年じゃないですか。むしろ
彼ら自身が介護を受ける時のことを
今から心配しておくべきです。
世間では団塊世代が後期高齢者と
なる2025年問題と言ってますが
私は介護界のピークは2030年
以降にやって来ると思います。
それまでに、無資格者でもできる
生活援助や見守りは他業種が担う
ようになっている(すでに郵便局や
牛乳屋さんが見守り業務を、スーパー
が宅配業務を始めてます。)でしょう
し、介護保険の適用は要介護3以上の
身体介護のみとなっているでしょう。
保険支払開始年齢も、現在の40歳
より早くなる可能性が高いですね。
しかしそれでも、ヘルパー不足は解消
されるどころか、深刻な問題となって
いるだろうと私は感じています。

政府はいま、収入制限無しで
介護費用の2割負担という案を
本気で考えています。65~75歳
という年齢枠があり、一見介護を
必要とする人は少ないように
見えますが、脳梗塞などの病になる
方は大勢おられます。障害者も65歳
以上は障害福祉から介護保険に変更
されます。私のように6万円程度の
基礎年金しかもらえない者が、怪我や
病で倒れたりしたら、悲惨です…。

65~75歳の健康な方は退職後に
ヘルパーをやるという世の中なら
人材不足は解決するんですがね~
皆さんは
いかがお考えになりますか?

武内利之の「ザッツ・ライフ」
原則、毎週月・木の朝に更新。

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