2019年8月18日日曜日

ソフトシンセ

ウェーバーのクラリネット協奏曲
第2楽章の完コピが出来上がりました。

私がPCで音を創る時に使うのはFinaleという
作曲用のソフトで、スコアもパート譜も綺麗に
プリントアウトでき、多くの作曲家が使ってる
らしいです。そのソフトには、たくさんの楽器
の音源が入ってますが、あまり良い音色では
なく、音を確かめるためのものと考えてます。
しかも、たくさんある音源の中から楽譜に打ち
込めるのは16種類だけです。①フルート
②オーボエ、③クラリネット、④ファゴット、
⑤ホルン、⑥トランペット、⑦トロンボーン、
⑧第1ヴァイオリン、⑨第2ヴァイオリン、
⑩ヴィオラ、⑪チェロ、⑫コントラバス、
⑬ティンパニー、のパートを作ったら、
あと使える楽器は3つしかありません。
ハープ、ピアノ、ギター、ベース、サックス、
マリンバやヴィブラフォン、ドラム、その他の
打楽器、等々…。使いたくても全て使う訳に
いきません。ですから、クラシック音楽でない
場合は、弦楽器を高音域ストリングスと低音域
ストリングスの2パート、あるいは全音域の
1パートにくくってしまったり、ファゴットは
ソロで使わない限りカットするとかしてます。
そのソフトで大まかな強弱、テンポなど決めて
完成させ、midiというものに変換します。
それって何って聞かないでください。説明でき
ませんから。

次は17年ほど前に購入した
Cakewalk Music Creator
という編曲用のソフトを開き、そこにさっきの
midiを呼び込みます。そしてそこに別の音源を
呼び込みます。音源はピンきりで多種多様。
〇〇管弦楽団の奏者が〇〇ホールで録音した
音なんていうのが数十万円で売られたりして
ますが、私のやつはごく安いものなので、
Finaleの音よりは多少マシかなって程度です。
で、その音を各パートに乗せて行きます。最後
に細かい音符ごとの強弱や音の長さ、テンポ
などを整え「ただの音」を「音楽」に変えて
いきます。これに結構、時間がかかります。

いくつか大きな悩みがあって、まずはロング
トーンでのcresc. decresc. が出来ません。
オタマジャクシ1個ずつに強弱の数値を入れ
られるようになってるので、16部音符で
パラパラやりながらcresc.ならバッチリです。
でも、たくさんの音を一気に強くしたいと
思ってもダメ、1音1音クリックして数値を
打ち込んでいかなきゃならないので、大変!
それから、それぞれの音源に癖があります。
例えば、フルートらしく聴こえるように息の
カスレ音が微妙に入ってたり、マリンバらしく
聴こえるようにバチで叩くカチカチという音
が微妙に入ってたり、弦楽器は微妙に遅れて
入ってきて要らぬ抑揚がつけられてたり…。
頼んでもない細工が施されて、かえって邪魔に
なったりする訳です。それから、ジャズなんか
創りたくても、glissandoが出来ません。
オーケストラの場合は、レガートの曲で静かに
入って静かに消えるみたいな繊細な表現が
出来ません。ですから、この第2楽章みたいな
曲の完コピはとても難しい訳です。


若者は、五線だのオタマジャクシだの使わずに
いきなりグラフみたいなのに音を乗せちゃう
らしいです。なるほど五線譜ってグラフみたいな
もんですからね。でも、どの楽器が、どんな
動きしてるか目で見られるのがいいですよね。

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