協奏曲を吹いても吹いても、上手くなりません。
それどころか、下手になって行くような気さえ
します。まるで1日生きると1週間歳をとって
しまうかのようです。もはや協奏曲は無理なの
かと、絶望的な気分に苛まれます。
5月5日に“ What a wonderful world ”
をアップして、次は高校生の頃に夢見た
ウェーバーのクラリネット協奏曲第1番
第1楽章を8月10日までにアップしようと
決めました。難曲であることは解ってたけど、
高校生の頃に吹いてた曲だし、伴奏の音源は
できてるので、3カ月あれば間に合うだろう
とたかをくくってました。でも、今では全く
目処が立たない状況です。自分の納得行かない
演奏しかできないなら、動画にする価値なんて
ありません。いっそのことすっぱり諦めて、
自分の身の丈にあった楽曲を思いを込めて
作品にした方がいいです。
思えば一昨年の今頃、“ Concertino ”に
苦しんで苦しんで、下手っぴながらも何とか
形にした、あれがターニングポイントだった
のかも知れません。50肩のように、
「お前さんはもう若くない。無茶しなさんな。」
ってことだったのかも知れません。でも、
ウェーバーを第3楽章まで吹いて、その次は
モーツァルトって決めてたし、そのためにA管
も買ってあるので、そうやすやすと夢を諦める
訳には行きません。とにかく8月中旬まで
粘って吹いて、それでも完成しなければその時
に考えます。
ケアマネをしてると、せっかく趣味をお持ち
なのに、ある時期から急に意欲が失せて趣味
を止めてしまう方をよく見かけます。今更で
すが、私、何となく解るような気がします。
今はまだ身の丈にあった楽曲なら吹けると
思えても、それすら自信がなくなったなら、
この私とて、一気に意欲が失せても不思議
ではありません。
そんな日が来ると想像しただけで悲しく
なります。クラだけは、いつまでも吹いて
いたいです。吹きながら死んでもいいくら
いです。意欲が失せる前に命が失せた方が
ましです。
Because, that’s my life !
名も無き親爺が人生を語る
世にも不思議なブログ
武内利之の「ザッツ・ライフ」